日本代表の森保一監督が16日、オンラインで取材に応じ、明日から始まる国内組の合宿、そしてW杯最終予選に向けて意気込みを語った。所属クラブで負傷した「吉田麻也、三笘薫、室屋成、古橋亨梧、谷晃生」らについて招集は難しいと説明。しかし「与えられた条件の中で最強のチームをつくって勝っていく」と話した。

上写真=17日からの合宿スタートを前に森保一監督がオンラインで取材に応じた(写真◎Getty Images)

困難を乗り越えてW杯に向かう

 日本代表は明日17日から国内組の合宿が始まり、24日からは海外組を加え、W杯最終予選に向けた合宿がスタートする。

 合宿を前にオンラインで取材に応じた森保監督は取材陣の質問に答える形で、吉田麻也、古橋亨梧、三笘薫、室屋成ら数名の海外組と、国内組の谷晃生らが負傷によりW杯最終予選への招集が難しいと説明した。先日、新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けた川島永嗣についても招集に関しては不透明な状況。これまで最終予選を戦ってきたメンバーの欠場が濃厚となった。

 また、今回の代表活動のうち、W杯予選に向けた合宿・試合に参加する国内組については、活動後に防疫措置のため2週間の隔離期間を過ごさなければならない。Jリーグ開幕を控えており、指揮官は国内組の招集に関しても、あらゆる状況を想定していることを示唆した。

 ただ一方で「前向きにとらえていく」と森保監督は話し、「与えられた状況なかでベストなチームをつくって臨む」と強調した。

「コロナ禍で招集が難しくなるなど、アクシデントや想定外の事が起こるということも含めて乗り越えて目標を達成すると常々言っています。色んな困難なことはありますけど、それを乗り越えてW杯に向かっていきたい」

 チームをまとめ、けん引してきたキャプテン吉田の不在は痛い。昨年の11月シリーズのオマーン戦で決勝アシストを決めた三笘も起用できないのはチームにとって痛手だろう。だが、新たな選手の台頭にも期待しつつ、「日本の総合力で勝っていくことを意識して臨みたい」と森保監督。W杯出場権獲得に重要な2連戦。27日の中国戦、2月1日のサウジアラビア戦で結果を出すために準備を進めると力強く語った。