上写真＝先に現地入りしたメンバーと練習を行なった柴崎岳（写真◎JFA）
ベストを尽くす中で良いことも悪いこともある
10月のサウジアラビア戦では、自身が選択した吉田麻也へのバックパスが失点につながった。結果、試合を0-1で落とすことになった。続くオーストラリア戦はベンチスタート。柴崎は10月シリーズについて、どう感じているのか。
「自分としては常にベストを尽くしている中で、良いことも悪いこともある。勝負の世界なのであると思います。そこに関して受け入れているというか、自分自身ではしっかりと消化して、勝利しても負けても自分では色々なことを受け入れて進んでいるというのはやっています。いろんな意見があると思いますけど、しっかり消化して臨んでいます」
サウジアラビア戦の敗戦は現在の結果に大きく響いているものの、続くオーストラリア戦に勝ち切り、日本は上位争いできる位置につける。ただ、アウェー2連戦を戦うこの11月シリーズでポイントを落とすようなことになると、Ｗ杯出場権獲得はさらに難しい状況になるだろう。柴崎は10月シリーズを糧として勝負のベトナム戦、オマーン戦に意識を向けていた。
森保一監督とも互いに思うところを話し合い、方向性を確認済みだ。「（監督は）優しい人ですし、色々と気を遣ってもらいました。（会話の内容は）全ては日本代表のために、どう進んでいくかにつながっている」と話し、「チームが成り立つうえで監督のパーソナリティーは重要。（グループの）トップの位置につけていない状況はチームが望んでいたものではないですが、選手たちは信じてプレーしてチームを作っていくだけ。そこに集中したいと思います」とチームもブレることなく進んでいると説明した。
オーストラリア戦で採用した4-3-3システムについても、代表ではハビエル・アギーレ時代に経験済みで、インサイドハーフとしてプレーすることに問題はないと語る。相手の研究が進む中で、チームにとっても「ひとつのオプションとして」有効だと柴崎は指摘。
「アウェーの地で、（ベトナムは）サッカーが盛んで人気のある国だと思いますし、そういった雰囲気を含めてのアウェーゲームになるので、その辺はしっかりと気を引き締めてやっていきたい」
負けられないアウェー2連戦。9月シリーズ、10月シリーズとも初戦を落としている。同じ轍を踏むわけにはいかない。重要なベトナム戦は日本時間11日、21時にキックオフされる。