前日7日にベトナム入りした日本代表のFW大迫勇也がオンラインで取材に応じた。11日のベトナム代表とカタールW杯アジア最終予選を戦うが、9月シリーズも10月シリーズも、日本は2連戦の初戦を落とした。今回の初戦となるベトナム戦に「まずフォーカスすることが重要」と、大迫は語った。

前で違いを出すことを第一に考えたい

 日本代表は11月シリーズでベトナム、オマーンとアウェーゲームを戦う。9月の連戦も10月の連戦も1勝1敗に終わっており、現在日本はグループBの4位。負けられない2連戦を前に、すでに現地入りした大迫がオンラインで取材に応じた。

「11月の2試合は勝ち点6を取らないといけない。結果を出すために何をすべきかチームで話し合って、しっかりとピッチの上で示したい」

 ワールドカップ出場に向けて勝ち点6を積みあげることがマストの状況だが、振り返ってみれば、9月はオマーン、10月はサウジアラビと2連戦の初戦に敗れている。チームが集合してすぐに試合に臨まなくてはならない点に難しさはあるものの、同じことを繰り返すわけにはいかない。「2カ月続いて初戦を落としている事実があるので、そこはコンディション、試合の入り方も含めて考え直さないといけないと感じています。そこは一人ひとり危機感を持っていると思いますし、まずは初戦にフォーカスを当てて、勝ち点3を取りにいきたい」と大迫は語った。

 日本とベトナムとの時差は2時間で移動は比較的、楽だったという。ヨーロッパ組に比べて国内組はコンディション面でより良い状態であるかもしれない。大迫はケガから復帰したばかりだが、直前の徳島戦でクロスに飛び込み、鮮やかなゴールを決めており、調子は上向きと映る。自然、期待も大きくなるが、「ゴール前の連係を考えなければいけないし、前で違いを出すことを第一に考えたい」と代表でも変わらずゴールを求めていく考えを示した。

 10月のオーストラリア戦では4-3-3を採用し、新たな選手も台頭。変化しつつあるチームの中で「色々な意味で刺激を受けた」ストライカーは、取材の中で「日本代表が勝つことを考えてプレーしたい」と繰り返した。もちろん自身がピッチに立てばゴールを狙うが、頭の中にあるのは競争よりも共闘だ。とにかく日本のために戦うだけ。

 大迫は覚悟を持って、11月シリーズに臨んでいる。