日本代表のGK権田修一が、9日の練習前に取材に応じた。自身は好セーブを見せたものの、サウジアラビア戦は0-1で敗れることになり、「結果がすべて」と反省を口にする。ただ敗戦を引きずってばかりもいられない。12日の大一番、オーストラリア戦に向けて気を引き締めた。

上写真=サウジアラビア戦でゼロに抑えられなかった責任について語った権田修一(写真◎JFA)

後半はサイドチェンジが減った

 好守が意味を持つのは、ゲームに勝ってこそ。権田は言い切った。

「(シュートを)止めたことを評価してもらうことはありがたいですが、結果なので。負けているし、厳しい結果です」

 サウジアラビア戦の50分。守護神はビッグプレーでチームを救った。柴崎岳が中盤でボールを奪われ、カウンターを浴びた。ボックス内に進入を許し、決定的なシュートを打たれた。しかし権田は軌道を見極めて、左足を出しストップ。チームのピンチを防いでみせた。

 だが、71分。サウジアラビアにゴールを割られてしまう。柴崎のバックパスが乱れ、アルブリカンに独走を許すと、ボックス右からのシュートを打たれ、股下を抜かれた。攻めに重心をかけたタイミングでミスが起き、そのミスが結果に直結することになった。

 最後尾からチームの戦いぶりを見た権田は、とくに後半の問題点を指摘した。前半に実践できたサイドチェンジができなくなり、相手の圧力をかわせず、結果としてミスにつながった。

「前半は僕のところにセンターバックからボールが来て、逆サイドへ展開することができていた。ボランチの選手にバックパスに入ったときもサイドバックに入ったときも、サポートが入ってうまく展開できていた」が、疲れや相手のプレスの圧力が増したことで「次につながらないパス」や「次がない状況のバックパス」が増えたと振り返った。

 とはいえ、前半のビルドアップがスムーズだったかというとそれも違うと権田は言う。「マイボールにしてから良いシーンは作っていましたけど、気持ちよくは回せていない」と本来の臨む形でプレーできていなかったと認めた。一方で「点が取れなくて焦れたというよりは、前半より距離感がよくなかった。日本のピンチはマイボールからのロストした形。相手に後ろからビルドアップして何本もつながれて数的優位を作られたわけではない」と、崩されていない点にも言及する。

 だからこそ、「自信を持ってやればできると思っています」と強調した。「全てが悪かったわけではないし、自信を持ってやっていかなければ」と次戦に目を向けた。

「オーストラリアはサウジアラビア、中国、オマーンともタイプが違う。自分たちで崩れず、エラーを起こさず、基本的なことをしっかりやること」が次戦の勝利につながると話し、「高さがあるのでクロス対応はしっかりできれば」と自身に言い聞かせるように語った。

「点が取れなくても自分がゼロに抑えれば勝ち点を取れた」とサウジアラビア戦の結果を悔やんだ権田。オーストラリア戦はクリンシートの実現に全力を注ぐ。むろん、ゴールにつながるビルドアップの第一歩としても機能するべくプレーするつもりだ。