サウジアラビアに敗れて2敗目。日本が苦しい立場に立たされている。カタール・ワールドカップアジア地区最終予選で、日本はオーストラリアとのホームゲームに臨むために10月9日に帰国した。サウジアラビア戦で出場停止だった伊東純也は「裏方」に回って仲間を支え、今度はピッチの上でチームを助けるつもりだ。

上写真=中国戦では伊東純也のアシストから決勝ゴール。その再現に期待したい(写真◎Getty Images)

「前の選手が決めることが大事だと思います」

 当たり前のことだが、ゴールを決めなければ勝つことはできない。痛恨の2敗目を食らったアウェーのサウジアラビア戦で出場停止だった伊東純也は、自身の言う「裏方」に回って仲間を助けながら、改めてゴールへの意欲を高めるのだった。

「サウジアラビア戦は、相手にもチャンスはありましたけどこちらにもあったし、チャンスの数では変わりはなかったと思います。そこで点を取ることが大事だと思います」

 伊東が不在の右サイドでは浅野拓磨が先発し、59分からは原口元気が入った。例えば、浅野は24分に冨安健洋からのロングパスで右を抜けてクロス、南野拓実のヘディングシュートを導いたし、原口は88分にカットインしながら、ゴール前に入ってくる古橋亨梧の動きを見逃さずに低いボールを入れて、絶好機を演出した。

「チャンスを作っている数はあると思うので、前の選手が決めることが大事だと思います」

 伊東が言う「前の選手」には、もちろん自分自身も含まれる。

「まずはチャンスを作るというかアシストする場面は多くなりますけど、チャンスがあれば狙っていきたいと思います」

 この最終予選では3試合でわずかに1ゴールと悩ましいが、その中国戦のゴールは右サイドから伊東が最高のクロスで大迫勇也をお膳立てしたもの。その再現に、そしてその先に期待は高まる。

「(最終予選特有の)プレッシャーを感じないわけではないですし、責任も感じますが、それを力にできるタイプだと思っています。難しい状況になりましたけどチャンスはあると思うので、しっかりチームを引っ張っていければいいと思います」

「自分の特徴はどこが相手でもチャンス作れることです。相手は関係なく、しっかり自分の良さを出して、相手が嫌がることをしてチャンスを作れればいいと思っています」

 頼もしい言葉がどんどん続く。でも、全身に力を込めて前のめり、ではない。そうやって結果を残してきた。その絶妙の力の入れ加減が頼もしいウイングが、12日のオーストラリア戦で日本の大ピンチを救うパワーになる。