日本代表は7日(現地)、アウェーの地でサウジアラビアと対戦し、0-1で敗れた。カタールW杯を目指すアジア最終予選の3試合を終えて1勝2敗。首位オーストラリア、2位サウジアラビアとの勝ち点は6差と広がっている。森保一監督は今回の敗戦をどうとらえているのか。試合後の公式会見で指揮官が語った言葉とは?

上写真=続けていくことを重要と話した森保監督(写真◎JFA)

W杯を諦めなければ出場のチケットをつかみ取れる

ーー紙一重の勝負だったか。

「選手たちは非常にハードワークしてくれましたし、チームとして連係連動して攻守にわたって機能していた。ハードワークと戦術の部分で良い戦いができていたと思います。失点の場面は少し疲労が出てきて、パスのずれが出たところで、失点という形になってしまいました。こういう拮抗したギリギリの戦いの中で、そこのミスを突くのか突かれるのか、というところが今日の試合に表れたと思います。しかしながら選手たちは、先ほども言いましたけど、ハードワークしてくれて勝ってもおかしくないような試合をしてくれました。これを続けていくことだと思います」

ーーW杯出場の自信は揺らいでいないか。サウジアラビアとは勝ち点6差になった(試合直後で首位オーストラリア対オマーン戦の結果は出ていなかった)。

「われわれがW杯を諦めなければ、行きたいという気持ちを持ち続けてチャンレンジすれば必ず出場のチケットをつかみ取れると思っています」

ーー前半はいいプレーが見られたが、後半をどう振り返るか。

「前半、我々の方が、流れの中からチャンスを作れたと思っています。後半も続けていけば得点のチャンスが十分にあると思っていました。サウジアラビアがわれわれの戦いに対して後半修正をしてきた中で、難しい戦いにはなりましたが、チャンスは作れていた。先ほども言いましたが、これまでやってきたことを続けていく、そうすれば必ずいい結果が生まれると思いますし、ベースの部分を大切に常に次の試合に向けてわれわれが少しでもいい戦いができる準備をしていきたいと思います。そこに変わりはありません」

ーー最初の交代は2列目の2人だった理由は? 柴崎は疲れも見えていたが、もう少し早く変えるべきだったと思うか。

「まず最初の2人の交代ですが、サウジアラビアのストロングポイントがサイド攻撃というところで、まずそこで浅野、南野が守備もしながら攻撃に差を出していくという部分で、前半から非常にハードワークをしてくれていたという中で疲労が見えていたので、よりフレッシュの選手をサイドに入れて攻撃の活性化をする、そして守備も相手の狙い止めるということで交代しました。
 柴崎の交代については、彼も非常にハードワークしてくれて攻守にわたって貢献してくれていました。その中で疲労が見えてきたので、交代しようとしていたところであの失点になりました。そこはもっと早ければという部分については、タイミングとして間違っていなかったかなと思っています。パスのずれが生まれたことをすべて疲労ということではないのかなと思います」