日本代表MF遠藤航が、懸命に気持ちを奮い立たせた。カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でサウジアラビアに敗れ、状況はさらに厳しくなったが、12日のオーストラリア戦での勝利へ決意を新たにしている。

上写真=ボランチの一角でフル出場した遠藤。厳しい敗戦となった(写真◎JFA)

■2021年10月7日 FIFAワールドカップ・アジア最終予選(@キング・アブドゥラ・スポーツシティー)
サウジアラビア 1-0 日本
得点:(サ)フェラス・アルブレイカン

「まずは目の前の次の試合」

 キックオフからMF柴崎岳、後半途中からはMF守田英正とボランチでコンビを組んだ遠藤は、フル出場で勝機を手繰り寄せようとしたが実らず。「結果は非常に残念です。アウェーで、厳しい戦いになるのは分かっていたし、1点勝負でウチが取れればよかったですが、先に取られてしまったのが今日の結果のすべてだと思います」と厳しい表情で語った。

 一進一退の攻防の中で、日本はリズム良くパスがつながる場面が少なく、遠藤も「良い形のボールの動かし方や、相手のセカンドボールを拾うところが、自分のところで足りていなかった」と振り返る。71分の失点後は守田とバランスを取りつつ、ゴール前にも顔を出そうとしたが、効果的なプレーにはつながらず。「奪った後やゴールキックから、もう少し自分が受けながら相手を崩していくようなプレー、縦に入れることなどができれば。そういう基本的な戦いも、相手の方が上回っていた試合だと思う」と分析した。

 W杯出場に向けて状況は厳しさを増し、12日に行なわれるオーストラリアとの第4戦は、今度こそ絶対に勝たなければいけない一戦。長距離移動の中でのコンディショニング、自分たちの戦い方の見直しや改善、相手の分析など、やるべきことは山ほどある。

 遠藤は「大事なのは一戦一戦、目の前の試合でしっかり勝ち点3を積み上げること。先を見ていてもしょうがない。まずは目の前の次の試合、ホームでできるので、勝ち点3を取るように準備したい」と自分に言い聞かせるようにコメント。「もう負けられない。しっかりホームで勝ち点3を取れるように頑張りたい」と懸命に気持ちを奮い立たせていた。