日本代表の鎌田大地が5日、サウジアラビア戦を前にオンラインで取材に応じた。9月シリーズでは持ち前の攻撃力をピッチで示すことができなかったが、その理由について「気持ち」の面で問題があったと明かした。

上写真=サウジアラビア戦に向けてトレーニングする鎌田大地(写真◎JFA)

パフォーマンスは戻ってきている

 最終予選のスタートとなったオマーン戦にトップ下として出場したが、鎌田は存在感を示せなかった。もちろん相手が中を締めてタイトに守ってきたこともあるだろう。ただ、本人はその理由として「気持ち」が整理できていなかったと明かした。

「代表でのパフォーマンスがよくないというよりも、今シーズンが始まってから自分自身、移籍の問題もあり、頭の部分に問題があって、チームでもパフォーマンスがよくなかった。その中で代表戦に臨んだ感じでした」

 心のコンディションを整え切れていなかった。しかし今回は「移籍市場もちゃんと終えて、自分の中で気持ち的な部分でもしっかり整理をつけて、だいぶパフォーマンスが戻ってきている」と話した。「前回と違うのは一番は気持ちの面。この2試合は絶対に落とせないし、勝たないと本当にいけない試合なので、気持ちの面では追い込まれている試合に向けて気持ち的な部分で準備できると思います」と、最終予選のヤマ場の試合に臨む覚悟ができていた。

 プレー面でも位置取りを考え、ワンタッチでプレーできる距離感にいることが重要になると指摘。前回中央を締められて機能しなかった攻撃面の反省をしっかり生かしたいとした。今回は久保建英が不在で、トップ下は鎌田の先発が濃厚だ。オマーン戦をケガのために欠場した南野拓実とともに起用されれば、2次予選で見せていた連動性が見られるかもしれない。

「色んな人が(サウジアラビアのアウェー戦は)すごい難しいと言うし、気候やスタジアムの雰囲気だったり、難しい部分があるとは思いますが、だからこそチームがういまくいかなくなったときには、やれること、体を張ったりとか、他の選手のために走ることだったり、できることをやっていく必要があるかな思います」

 最終予選はどの試合も簡単ではないが、敵地でのサウジアラビア戦で勝ち点3を取ることができれば、予選突破に向けて大きな前進となるのは間違いない。難しいゲームになることが予想される中でも、状況に応じて泥臭いプレーもいとわず、チームのために戦いたいと鎌田は話した。

 日本代表にとって、もちろん気持ちを整理した鎌田にとっても重要なサウジアラビア戦は、7日深夜26時にキックオフとなる。