日本代表MF浅野拓磨が、重要な戦いに意気込んでいる。カタール・ワールドカップアジア最終予選でサウジアラビア、オーストラリアと対戦する2連戦で、持ち味を発揮してチームに貢献したい思いを語った。

上写真=メンバー選出は今年5月から6月にかけての活動以来。浅野はどんな働きを見せるのか(写真◎JMPA毛受亮介)

一時は負傷離脱も「全く問題ない」

 最終予選の初戦でオマーン、第2戦で中国と対戦した前回の活動は招集外だった。所属するボーフム(ドイツ)の練習時間と重なっていたために「見られる時間は見ていた」と振り返った浅野は、「やっぱり最終予選になって、一気に難しい戦いになったなと感じた。日本の課題もあると思うが、アジアのレベルも上がってきているのは間違いない」と印象を語っている。

 その上で「自分たちがやれることをピッチで100パーセント表現できれば勝てると、見ていても感じる」とコメント。「やりたいような戦い、持っている力を100パーセント、ピッチで発揮することにフォーカスする方が、最終予選は力になるのではないかと思った」といい、「きゅうくつというか、出し切れていない感じが見られたので、自分が入ったらスピードを全力で生かすようにやっていきたい」とイメージを膨らませている。

 今季からプレーするボーフムで一時は負傷離脱していたが、すでに復帰して「いまは特に問題はない。右肩上がりに来ていると感じる」と説明。さらに状態を上げていく必要性があるとしつつ「間違いなく上がってきている中での代表合流で、ケガも全く問題なく、全力でプレーできる状態。持てる力を全部出せれば、良いパフォーマンスは発揮できる」と自信をのぞかせた。

 サウジアラビアとオーストラリアはグループBで2連勝スタートを切っており、今回の2連戦は直接対決で差を詰めるチャンスであると同時に、勝てなければ、より厳しい状況になる重要な戦いだ。まずはサウジアラビア戦に向けて「アウェーの厳しい戦い。天候や環境に慣れることからスタートしなければいけないので難しいが、一つになって戦うことができれば」と意気込む浅野は、「ピッチに立てれば、動けなくなるまで動くしかない」と強い決意をにじませた。