日本代表が4日、ジェッダ(サウジアラビア)で活動をスタートさせた。前日深夜に現地入りした冨安健洋はこの日、オンライン取材に応じ、アジア最終予選グループBの2位サウジアラビア(7日)、1位オーストラリア(12日)と直接対決する10月シリーズの2試合の重要性を指摘した。

上写真=サウジアラビア入りし、オンラインで取材に応じた冨安健洋(写真◎スクリーンショット)

いい緊張感でやりたい

 冨安は、9月のカタールW杯アジア最終予選2試合のうち、ホームのオマーン戦に出場せず、アウェーの中国戦のみの出場となった。移籍市場の最終日にボローニャからアーセナルに移籍が決まった関係からオマーン戦のタイミングでは合流できず、カタール開催の中国戦のみに出場。初戦でつまずいたチームに守備の安定感をもたらし、勝利を引き寄せた。

 1勝1敗という結果はもちろん悔しさが残るが、グループBの1位、2位につける2チームと対戦する10月シリーズで結果を出せば、まだまだ十分に失ったポイントを取り返せる。冨安は「本当に大事な連戦。サウジ戦だけではなく、10月の2試合というのは、この2試合で決まると言っても過言ではないくらい大事だと思っています。ここで6ポイント取ることができれば。直接対決で勝つことちうことでも(1試合で)6ポイント分あるわけで、サウジ戦もオーストラリア戦も勝てば6ポイントの価値があると僕は思っています。それほど価値があるということを忘れずに準備を含めていい緊張感でやりたいと思っています」と話した。

 所属するアーセナルでは右サイドバックを務め、評価を高めているが、代表ではCBでの出場が濃厚だ。しかし、「いろいろなものが変わってくると思いますが、サッカーはサッカーですし、基礎的なところ、相手より走るとか球際で負けないということは、どのポジションでも変わらない。まずはそこをしっかりやることが大事になる」とポジションの違いについては不安はないという。

「中国戦は守備を固めてきて、それをどう崩すかという展開でした。サウジはまた違った展開になると思います。まだ映像を見ていないのでわからないですが、後ろはゼロで守ることはどの試合でも変わらないし、そこはどんな展開でも、押し込まれる展開であったとしても、ボックスの中の点が生まれるところでしっかり防ぐことできれば失点はしない。アーセナルでも言われていますが、勝負決めるのはボックス内。攻撃でも守備でもより意識して集中を切らさないようにしたい」

 2019年1月にアジアカップで対戦した際は、冨安のヘディングによるゴールで1-0と勝利を飾った。今回も攻守両面で勝利を導く存在となるか。重要な『6ポイントマッチ』2連戦。プレミアリーグで評価を高める冨安のプレーに期待がかかる。