日本代表DF冨安健洋が、9月3日にオンラインで報道陣の質問に答えた。移籍手続きのため、カタール・ワールドカップ(W杯)最終予選の初戦を欠場。映像を見て感じた課題を指摘しつつ、中国戦への意気込みを語った。

上写真=日本から移動してきた選手と比較してコンディションの不安は少ない冨安。中国戦に向けて期待は大きい(写真◎JMPA増田泰久)

カタールでチームに合流

 欧州の移籍期限最終日の8月31日に、ボローニャ(イタリア)からアーセナル(イングランド)への完全移籍が決定した。「プレミアリーグは目指していた舞台。プラス、アーセナルという世界的に見てもビッグクラブに入団することができて、うれしく思っています」と喜んだ冨安は、「でも、ここからが新たなスタートという気持ちの方が強い」と表情を引き締めた。

 移籍手続きのためにオマーン戦を欠場し、9月7日に中国との第2戦が行なわれるカタールでチームに合流した。「日本サッカー協会や(森保一)監督とお話しさせてもらい、ヨーロッパに残らせてもらったことは本当に感謝している」と語り、「それがなかったら移籍できていなかったと思う。判断してくれたサッカー協会と監督に感謝しなければいけない」と思いを明かした。

 欠場したオマーン戦、日本は0-1で敗れた。「最終予選は内容が悪くても、結果だけは譲らないことが必要になってくる」と指摘し、「中国戦は、もちろん内容が伴ってくれればいいですが、どんな内容であれ、勝ち点3を取ることが必要」と言葉に力を込める。

 試合の映像を見て「コンディションの部分もあったと思いますが、試合の入りから90分間、消極的だったと感じた」という。「ミスをしないように、というか、メンタル的にアグレッシブさが足りなかったのかなと思う。グラウンドの状況が(雨の影響で)どれくらい悪かったのか分からないですが、ミスをしないように、という方向にメンタルが向いてしまっていたのかなと感じた」と自身の見解を述べた。

 さらに「攻守の切り替えで、いつもなら奪われた後に何も考えず、みんなで切り替えて即時奪回しに行くところを、1秒くらい足が止まってしまい、そのぶん遅れて、剥がされてカウンターを受けるシーンも多かった」と指摘。「いつもやっていることが、できていなかった。いつもやっていることをやれば、日本は勝てるチームだと思っているので、中国戦は何も考えず、いつもやっていることをやることが大事になってくる」とポイントを挙げた。

 オマーン戦の敗戦を「正直、まさかという感じだった」と振り返り、だからこそ「(最終予選に)そういう難しさがあると聞いていたし、実際に結果として出ている。もう一度引き締め直して、自分たちのやるべきことにフォーカスして試合に臨みたい」と中国戦を見据える。

 加えて「チャレンジして、アグレッシブにプレーすることが必要。いろいろなことを考え過ぎず、シンプルに1試合だと捉えて、いつも通りプレーできれば」とコメント。「アーセナルの選手として見られるので、そのプライドも忘れず、しっかりプレーしなければいけないと思っている」との考えも示した。