日本代表のDF長友佑都が30日、オンライン取材に応じた。移籍期限が迫る中、自身は無所属のままチームに合流したが、「焦りはない」という。いよいよスタートするアジア最終予選に向けて気持ちを集中させている。

上写真=4度目のW杯出場に向けて最終予選に臨む長友佑都(写真◎Getty Images)

最初10分で日本の強さを見せつけたい

 今夏でフランスのマルセイユとの契約を満了した長友佑都は今回、無所属という立場のまま日本代表に招集された。その去就について注目されているが、本人はまったく焦りはないという。

「焦っても仕方ない。移籍の問題は自分の意思だけでも決まらないので。去年もこんな感じだったので落ち着いています。経験があるので焦ることはないですね」

 トルコのガラタサライを登録抹消されてからマルセイユに加入するまで半年あまりの時間が必要だった。その経験から、無所属という現状にも冷静だ。

 選択肢の第一に置くのは、ヨーロッパで戦うこと。「僕の哲学としてより過酷な環境に挑戦したいというのがある」と語り、「良いニュースを届けられるように」と、残り2日となった移籍期限終了までに行き先が決まることを望んだ。

 また、無所属であることで心配されるコンディション面については、「自分ではいい状態だと思います」ときっぱり。パーソナルコーチとトレーニングを積んできており、「心配していない」という。目前に迫ったアジア最終予選の初戦、オマーン戦については「最終予選は厳しい戦いになると思うんですけど、出場したら、しっかり自分のパフォーマンスを出せるようにしたい。出なかったとしても自分の経験を伝えたり、モチベートしたり、メンター的な役割もできると思っているのでそこも含めてチームに貢献したい」と、ピッチ内外でできることをすべてやりたいと話した。

「緊張感も2次予選とは違いますし、相手のレベルも上がってくる。それに飲まれずにしっかりと前からプレッシャーをかけて日本の強さを、最初の10分、15分で見せつけたいという気持ちはあります。今、それができるだけの力が日本にはあると思っています」

 いよいよ迎える最終予選。長友は4度目のW杯出場へ、自らの役割を全うする。