日本代表は6月15日に大阪府のパナソニックスタジアム吹田でFIFAワールドカップカタール2022・アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選のキルギス戦を戦い、オナイウ阿道のハットトリックと佐々木翔、浅野拓磨のゴールで勝利。試合後、坂元達裕がオンライン取材に応じた。

上写真=代表2試合目にして先発フル出場を果たした坂元達裕(写真◎JMPA毛受亮介)

■2021年6月15日 ワールドカップ2次予選兼アジアカップ予選(@吹田/リモートマッチ)
日本 5-1 キルギス
得点者:(日)オナイウ阿道3、佐々木翔、浅野拓磨
    (キ)ミルラン・ムルザエフ

「まだまだアピールは足りない」

 6月7日のタジキスタン戦に続き、サムライブルーの17番を背負う坂元達裕がパナソニックスタジアム吹田のピッチに立った。途中出場だった前回とは違い、キルギス戦ではスタメン出場。そして90分間走り続け、タイムアップの笛の音もピッチ上で聞いた。「90分間戦えたことは、自分にとって大きな自信になりました」と、日本代表として初めての先発フル出場を振り返った。

 72分にはCKで“アシスト”を記録。「とにかく得点に関わりたい思いが強かったので、ゴールに直結するようなボールを意識した」と、精度の高い左足のキックで佐々木翔のヘディングでのゴールをお膳立てした。

 だが、90分間の出来については「まだまだゴールを決められるチャンスもあったと思うので、満足はしていないです」と、どこか浮かない表情を見せる。「1対1で仕掛けられるタイミングがあったらどんどん仕掛けよう」と右サイドで果敢にドリブル突破を試み、「どんどんチャレンジできたかな」と手応えをつかんだ一方で、「もっと中に切り込んで、ゴールまで行くシーンをつくれたらよかった」と課題も残った。

「まだまだアピールは足りないと思っています。チームに帰って、もっともっと結果を残して、アピールしていかなければいけません」

 6月シリーズ最後の90分間で得た自信と手応えはひとまず胸の奥にしまい、坂元はさらなるレベルアップを求めて不完全燃焼の悔しさをC大阪での戦いの日々にぶつけていく。