日本代表は6月11日にセルビア代表とのキリンチャレンジカップ2021を戦い、1-0で勝利を収めた。次は5月・6月シリーズの最終戦となる15日のFIFAワールドカップカタール2022・アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選キルギス戦に臨む。

上写真=セルビア戦でA代表デビューを果たしたオナイウ阿道(写真◎JMPA毛受亮介)

恩師ポステコグルー監督への思い。「とても感謝しています」

 横浜FMで活躍するストライカー、オナイウ阿道が初めて国際Aマッチのピッチに立った。「セルビアのディフェンスラインの選手たちはボールがないところでの駆け引きだったり、ファウルにならないように常に体をぶつけてきたり。自分はそれに準備できていなくて、ちょっとよろけるようなシーンもありました」と、ヨーロッパの強豪セルビアとの対戦を振り返った。

 後半からの出場となり、伊東純也のクロスからゴールネットを揺らす場面もあった。しかし、オフサイドの判定でノーゴール。きわどい判定で代表初ゴールが幻となり「悔しいです」と本音を明かすも、「慌てないで自分のポジションをしっかり見ながら、最後に(クロスが)あそこに来ることを信じて、いいポジションに居続けられたことがすべて」と、日の丸を背負って披露した一連のプレーには手応えを得た。

 試合前には、横浜FMの指揮官を退任するアンジェ・ポステコグルー前監督に「とても感謝しています」と電話で伝えたという。「1年半で、サッカー選手としての幅をすごく広げてくれたと思っています。自分の成長にもつながりました。自分にとっての大きな部分を、また新たにつくってくれた監督です」と、オナイウのサッカー人生において多大な影響を与えた恩師への思いも言葉にした。

「もちろん、結果が一番大事。フォワードなので得点で貢献することが、一番チームのためになることだと思います。みんなが後ろで頑張って走ってくれているぶん、最後に自分たちが(得点を)決めて、それが報われるような形にしたいです」

 さまざまな思いを胸に、最前線のオナイウは6月15日のワールドカップ予選キルギス戦へと向かっていく。