日本代表GKシュミット・ダニエルが、6月9日にオンライン会見で報道陣の質問に答えた。行動制限がある中、リフレッシュしながら異例の長期活動に臨む中で、ピッチ上では3人のGKから多くのことを吸収しているという

上写真=6月3日のU-24日本代表戦で前半45分間プレーしたシュミット・ダニエル(写真◎JMPA兼村竜介)

「学びながらやれている」

 今回の日本代表の活動が始まったのは、まず海外組のみが招集された5月24日。すでに2週間以上、ワールドカップなどの国際大会以外では異例とも言える長さで、シュミット・ダニエルも「(今回の活動中に)5試合あるので、長いなと思います」と笑いながらコメントした。

 宿泊先の外で散歩することもできないが、「ホテルの方やスタッフの方の協力で、過ごしやすくオーガナイズしてもらっている」という。自分の部屋で映画を見たり、家族と連絡を取ったりしてリフレッシュしながら、日々の練習に取り組んでいることを明かした。

 ピッチ上では、川島永嗣、権田修一、中村航輔との4人で練習しながら、他の選手のプレーが参考になっているとコメント。両手と両足を使ってシュートを打つ選手への間合いを詰めるブロッキングというプレーでは「もう少しうまくできたらと思っているので、うまい選手を見て、学びながらやれている」と明かし、ポジション争いのライバルであり、チームメイトでもある他の3人の「良いと思ったところを吸収できるように、見て学ぼうとしている」と語った。

 ディフェンスラインとのコミュニケーションは「ある程度の約束事などはミーティングなどで伝えてもらっていて、自分から何か要求するときは、試合前の時間や、練習でフォーメーションを組んだときに言うくらい。何か起きたら練習の中で調整する」という形で連係構築を進めている。6月11日のセルビア戦に向けて「相手のプレスがアグレッシブに来る時間帯もあると思うので、ビルドアップで(相手を)1枚、自分のところに食いつかせながら、落ち着いてボールをさばくことで数的有利が生まれる」と出場したときをイメージしつつ、「どんなシュートでも止めて、無失点で終わるのが一番大事」と強調した。