日本代表の右サイドバック、室屋成がオンラインで取材に応じた。7日のタジキスタン戦ではプレー機会がなかったものの、11日のセルビア戦では出場が期待される。山根視来の台頭もあり、右サイドバックのポジション争いに注目が集まっているが、「ピッチに立ったら自分のプレーに集中する」と室屋は自分自身にベクトルを向けている。

上写真=今回のシリーズではここまでにミャンマー戦とU-24代表戦に出場し、存在感を示している室屋成(写真◎JMPA山口高明)

「宏樹くんになろうとは思っていない」

 3日のU-24代表との試合で圧巻のパフォーマンスを披露した室屋は、7日のタジキスタン戦は休養を与えられ、ベンチ入りしたものの、外から試合を見つめることになった。

「先制してから追いつかれてしまいましたけど、前半のうちに突き放して3点目もうまく取れた。前半は少し難しい状況になってましたけど、チームの中で修正できていたし、全体を通してはうまくゲームをコントロールできていたと思います」

 選手層の拡充を図るチームの狙いもあり、この日はフレッシュなメンバー先発に並んだ。右サイドバックを務めたのは、山根視来。室屋は自身と同じポジションでプレーした山根、そしてタンデムを組んだ古橋亨梧について「すごく良いパフォーマンスだった」と印象を語った。

 はた目にはポジションを争う選手が増えたとも映るが、サッカーをやっている以上、競争はあって当然との室屋は考えている。だから特段、自身のスタンスが変わることはない。ピッチに立った際に、チームのために「自分の特徴を出すだけ」だ。

 今回のシリーズでは長く代表チームで右サイドバックを務める酒井宏樹がオーバーエイジとしてU-24代表に参加しているため、不在。室屋に対する期待は大きい。ただ、そのことについても、室屋は自分自身にベクトルを向ける。

「今までも話していますが、宏樹くんがこの代表で出続けているし、チームに貢献しているので、すごくリスペクトしていますけど、大事なのはやっぱり自分がピッチに立ってどうプレーするか。試合に出るときはいつもそこだけに集中しています」

『誰が』ではなく、『自分が』どうあるべきか。比較するのは、他の誰でもない、過去の自分と現在の自分だ。

「宏樹くんになろうとは思っていないので。宏樹くんの長所と自分の長所は違うし、山根くんもそうですけど、3人全員が違う。宏樹くんの長所に追いつこうとは思っていないし、自分のプレースタイルの中で、宏樹くんを凌駕したりとか、チームの中で自分のストロングポイントをもっともっと伸ばしていかないといけないと思っています」

 目指すのは、自分自身のアップデートであって、他の誰かのようになることではない。それが結果として代表チームに貢献することになると信じている。ピッチに立てば、自分の力を最大限発揮するだけ。11日のセルビア戦で、今の室屋成を見せる。