日本代表DF長友佑都が、6月8日にオンラインで報道陣の質問に答えた。7日のタジキスタン戦で喫した2次予選初失点への見解に加え、自身4大会連続出場を目指す2022年カタールW杯への熱い思いも口にしている。

上写真=W杯4大会連続出場を目指す長友。最終予選に向けて、チームへの厳しい意見も口にした(写真◎サッカーマガジン)

「もっと話し合って修正しなければ」

 6月7日のカタールW杯2次予選・タジキスタン戦で、日本代表は6分に先制して好スタートを切ったものの、9分に守備対応がバタついたスキを突かれて失点。その後に3得点を奪って4-1で勝利したが、2次予選初失点を喫している。

「もちろんサッカーなので、そういうリスクはある。これまでの2次予選でもゴールキーパーとの1対1など、ビックチャンスを作られたシーンはあった」と語った長友だが、続けて「最終予選になると、あの1失点で試合は変わってしまう。相手のモチベーションも全く違ったものになる」と指摘。「もう1回見つめ直して、失点シーンやチャンスを作られそうになったシーンは、チームで共有して課題を解決していかなければいけないと、強く思っている」とコメントした。

 失点シーン以外に気になったのは、ピッチ内でのコミュニケーション不足だったという。「外から見ていて、自分たちが思い描いていたようにならなかったときに、中の(出場している)選手たちでもっと話し合って、修正していかなければいけないと感じた」と課題を挙げ、「自分が中にいたら、こういう指示を出していたな、というようなシーンがたくさん見えた」という。

「もちろん経験がない選手が多かったですが、日本代表は日本を代表しているわけで、所属クラブでの経験がある」。長友はチームメイトにハッパをかけるように「もっと要求し合って、主張し合って、修正して目の前の相手と対峙していく。そういうことができないと、結局は前半みたいなサッカーになってしまう」と厳しい見解を示した。

 11日はセルビア代表と対戦する。「テクニックがあり、フィジカルも優れている選手がたくさんいる。いままでの2次予選とは全く違う、厳しい試合になる」と予想し、「だからこそ、自分たちの立ち位置、ポジショニングをしっかり考えて戦いたい。ボールをもらう前に、目の前の相手に勝っている、勝負をしないという状況のポジショニングや立ち位置を、常に一人ひとりがしていかなければ、ああいうフィジカルが強いチームには勝てないと思う」と持論を述べた。

 現在34歳、カタールW杯本大会が開催される2022年11月は36歳になっているが、意欲は衰えていない。「2022年を見据えて、これまでもやってきましたし、より一層そこにフォーカスする力が強くなっていると感じる」と語り、「『フォーカス力』は、かなり強い人間だと思う。自分が定めた目標は、いままでも達成してきた回数は多いし、確率も高い。自分を信じて2022年に向かって突き進みます。自信はあります」と4大会連続出場に向けて力強く語った。