日本代表のCB昌子源が1日、オンライン取材に応じた。2019年6月以来となる代表復帰について、吉田麻也&冨安健洋のCBコンビについて、そして3日に行なわれるU-24日本代表との対戦について、自身の考えを率直に語った。

上写真=他の国内組とともに31日からチームに合流した昌子源(写真◎サッカーマガジン)

足元を見てやっていきたい

 代表活動は、2019年6月以来。久々にサムライブルーに帰ってきた昌子は「ずっと戻りたい気持ちでいた」という。

「代表は僕だけではなくみんな目指している場所だと思いますし、戻りたい気持ちではずっといました。離れている間も代表の試合は見ていましたし、あまり関わりの持っていない選手が多く入ってきて、そういう選手たちとまた絡めるというのも代表の良さ。いろんなコミュニケーションを取って代表のレベルを上げるためにも自分もそこに加わって、またみんなとサッカーをしたいと思っていました」

 代表から離れている間、自身はフランスのトゥールーズからガンバ大阪へ移籍。負傷で離脱していた期間も長く、代表活動に参加する機会は訪れなかった。しかし、W杯アジア2次予選を突破を決め、いよいよ最終予選に入って行くこのタイミングで復帰。ロシアW杯の主軸を担ったCBへの期待は当然ながら大きいものがあるが、本人は自分の立場をあくまで『挑戦者』と捉えていた。

「ロシアのW杯に出たからじゃあ次というのは、誰もが保証されているものではないですし、僕もまた新たな気持ちで今回の合宿に参加しています。自分もしっかりCBの競争に絡んでいって、割り込んでいきたい。クラブで見せるのとは別で、代表で直接、監督に見られるところでしっかりパフォーマンスを見せたい。まず久しぶりに選ばれたので、足元を見て、やっていきたい」

 昌子が不在の間に、代表では冨安健洋が台頭。吉田麻也と多くの試合でCBコンビを組み、結果を出してきた。

「素晴らしいコンビだともちろん思っていますし、本当に壁の高い2人だと思います。麻也くんはワールドカップでも一緒に組んだのでもちろんですけど、トミは本当に素晴らしい選手だと思う。どの能力をとっても無駄がなくて、彼から学ぶことも多くあります。トミとも2年前の代表以来、会っていないし、プレーしていないので、今回はU-24と別れてしまいましたけど、また代表で、近くで一緒にやって麻也くんを含め、(谷口)彰悟くんも中谷(進之介)くんもいるので、彼らのいいところをしっかり盗んでいきたいと思っています」

 3日に予定されていたジャマイカ戦は急きょ、中止となり、U-24日本代表と対戦することになった。Aマッチが一つ消滅することになったが、「僕ら選手は決められた試合を代表を背負ってやるだけ。ジャマイカ戦を楽しみにしていただいていた皆さんがいるのは承知しているんですけど、そういう人たちにまた別の楽しみというか、素晴らしい試合をお届けできるようにやっていきたい」と、代表選手として変わらぬ思いを持って戦いたいと意気込む。

「個人的にW杯以降、麻也くんと会っていなくて、今回の合宿でも麻也くんと久々にサッカーしたいなと思っていました。もちろん麻也くんも僕も試合に出たらの話になるんですけど。こういう形で一緒にサッカーするとは思っていなかったですが、昨日(31日)、練習する際に少しU-24の選手もいて、なかなか会えてなかった先輩たち会えたのはうれしかったですね」

 束の間の再会を果たした吉田と、3日の試合で実際に対戦するかどうか分からないものの、「サッカーをしたい」と昌子は言った。「A代表は勝って当たり前と思われるのも当然。代表は常にプレッシャーがかかる場所だと思いますし、そういう圧をより強く感じるかもしれないですけど、どの試合にもまずは勝ちを目指してやっていくだけなので。それは相手がジャマイカでもU-24でも変わらない。しっかりA代表として、日本代表としてやっていきたい」。久々の復帰ながらユニフォームだけではなく、心もしっかり着替えている。2年ぶりの代表戦。『昌子源、ここにあり』を見せる。