日本代表MF古橋亨梧が、クラブの看板も背負ってゴールを目指す。A代表とU-24日本代表を合わせて唯一のヴィッセル神戸所属。周囲の期待に応えるためにも、日本のためにも、結果にこだわっていくつもりだ。

上写真=5月31日に合流し、最初の練習で笑顔を見せる古橋(写真◎サッカーマガジン)

FWでのプレーに意欲

 ベネズエラとの親善試合で国際Aマッチデビューを飾った2019年11月、カタールW杯2次予選のモンゴル戦で同初ゴールを含む2得点を挙げた今年3月に続く、3回目のA代表選出。6月3日のジャマイカとの親善試合が中止となり、U-24日本代表との対戦に変わるアクシデントはあったものの、古橋はオンライン会見で「ジャマイカとできないことは残念ですが、代わりに五輪世代と試合ができるので、すごく楽しみ。見てくださる皆さんも、楽しみにしてもらえるんじゃないかと思う」と語った。

 これまでA代表では中盤の一角で起用されており、今回も登録ポジションはMFだが、神戸ではFWとしてチーム最多、リーグ得点ランク4位タイの9得点を挙げている。「与えられたポジションで、自分ができることをやって結果を出せたら」と語る一方、「もちろんゴールに近いところでプレーしたいので、練習からどんどんアピールできれば」とFWでのプレーに意欲十分。持ち味である最終ラインの背後を突く動きの発揮に向けて「練習からコミュニケーションを取って、周りと合わせていく」と今後を見据える。

 A代表とU-24日本代表の対戦という異例のマッチメークで、クラブのチームメイトが、お互いに日の丸をつけて対戦する可能性への期待も膨らんでいる。この日のオンライン会見ではDF山根視来が、U-24日本代表のDF旗手怜央、MF三笘薫、MF田中碧との『川崎フロンターレ対決』への思いを語っていた。

 両代表で唯一の神戸所属となる古橋は「たくさんの人のおかげで、ここまで来ることができている。僕一人しかいませんし、たくさんの人の期待を背負って、頑張ることができれば」とコメント。「相手にはオーバーエイジの選手がいて、若くて勢いのある選手もたくさんいる。その中で、どれだけできるか楽しみ。プレッシャーを楽しんでいけたら」と思いを語った。

 A代表が10-0で勝った5月28日のミャンマー戦を見て「すごくワクワクしましたし、こうやって合流して、より一層ワクワクしているので、早く一緒にプレーしたい」と声を弾ませた。「自分らしいプレーを出して、結果を求めて日本のために頑張りたい」と気持ちを高ぶらせている。