上写真＝A代表5試合目で初得点、守っても無失点に抑えた板倉（写真◎山口高明）
■2021年5月28日 ワールドカップ2次予選兼アジアカップ予選（＠フクアリ/無観客）
日本 10-0 ミャンマー
得点者：（日）南野拓実2、大迫勇也5、守田英正、鎌田大地、板倉滉
「やれる自信はあった」
試合終了間際の90＋1分、右サイドで得たFK。エリア内で待つ板倉の近くには相手選手がおらず、フリーで走り込んだところに、MF南野拓実の正確なキックが飛んできた。
「良いボールが来れば決められると思っていましたし、ここに来てくれ、というところに拓実くんが蹴ってくれた。あとはしっかり決めなきゃ、という感じでした」
ネットを揺らすと、両こぶしを握り締めてガッツポーズ。「10点目で喜びが爆発していたので、試合が終わってみんなに言われた」と言うように、仲間にいじられたそうだが、「引き締まったゲームで、得点も取って勝てたのでよかった」と喜んだ。
A代表のCBは吉田麻也と冨安健洋が不動の存在となっているが、この日は冨安が右ひざの違和感で欠場し、CBで先発のチャンスがめぐってきた。2019年のコパ・アメリカでA代表デビューを果たして以降、「いままで納得できるプレーができていなかった。代表の一戦の重みを、すごく感じていた」と明かし、「今日もそういった思いで試合に入った」と振り返る。
「とにかく勝ち点3を取ること」を意識した上で「スタメンを奪いにいくつもりでやっている。どんどん活躍しなければいけないと思っているので、すごく引き締まった状態で試合に入った」という。フローニンゲン（オランダ）でリーグ戦全試合フルタイム出場を果たして帰国し、「1年間センターバックで出ていたので、やれる自信はあった。あとはそれを、この緊張感のある舞台でしっかり出すのが自分の課題だと思っていた」。A代表初得点＆無失点と結果を出し、「（失点）ゼロで終われたところは評価してもいいかなと思う」と自己分析した。
今後はオーバーエイジで加わる吉田らとともにA代表を離れ、U-24日本代表に移る。吉田のことを「A代表で長くやっているし、いろいろなリーグで活躍されているので、横にいて安心感がある。センターバックでどっしり構えているな、と一緒にやっていて感じた」と評した一方で、「でも自分はそこに割って入っていかなければいけない。今日もそうですけど、これから先、試合に出ながら結果を出していければ」とコメントした。
U-24日本代表ではボランチでの起用も考えられる。森保一監督の意向に沿う考えを示しつつ「どちらにしろ、選手層はすごく厚いと思う。しっかり割って入って、活躍することを考えてやっていきたい」と、もう一つの代表、さらに東京五輪への決意を新たにしていた。