日本代表は5月28日に千葉県のフクダ電子アリーナで、FIFAワールドカップカタール2022・アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選のミャンマー戦を戦う。昨年10月以来の代表活動参加となる堂安律がオンライン取材に応じ、ドイツでのシーズンを振り返った。

上写真=昨年10月以来の日本代表活動参加となる堂安律(写真◎Getty Images)

走力でリーグ上位にランクイン。「数字は嘘をつかない」

 ドイツでの1年目のシーズンを終えた堂安律の表情には、充実感があふれている。「まず、チームを残留に導けたことはよかった」と、所属するビーレフェルトをブンデスリーガ残留に導いたことに肩をなで下ろした。特に最終節のシュツットガルト戦では後半にゴールを決め、チームの勝利を決定づけた。残留争いについては「あまり経験したくないことではあります」と本音を打ち明けるが、それでも「僕にとって大きな経験になった」と、また一歩、キャリアでの足跡を残した。

ドイツでのシーズンを終え、帰国して日本代表の活動に合流した堂安律(写真◎BBM)

 7月、8月には東京五輪が待ち受けるが、5月28日のワールドカップ予選ミャンマー戦に向けては堂安ら海外で活躍する“五輪世代”のU-24日本代表選手たちもA代表で戦う。「久々のA代表での活動ということで、もちろん緊張感もあります」と話す堂安にとっては、昨年10月以来となるA代表での活動となる。「ポジション争いに関しては、自分の性格的にいつでもウェルカム。周りの選手たちは僕に刺激を与えてくれて、自分もうかうかしていられないという気持ちにさせてくれるので、すごくいい緊張感の中でこの代表活動を迎えられる」と自らの競争心をかき立てる。

 堂安本人が「スプリントの回数と、インテンシブランで上位10位に入っていたのかな」と話すように、ブンデスリーガの公式ホームページが公表するスタッツでは、リーグ全体でスプリント数が9位、インテンシブランが6位という成績を残した。「やっぱり数字は嘘をつかないと思います。オランダよりもさらにインテンシティーの高いリーグで、それらが評価されていることは僕にとって自信にもなりました」と確かな手応えをつかんだシーズンを終え、次は日の丸を背負ってその実力を示していく。