日本代表は明日18日早朝、ワールドカップ常連国のメキシコと対戦する(5時キックオフ)。日本にとってはまたとない貴重な機会だろう。オンライン取材に応じたMF柴崎岳が、メキシコ戦にいかに臨むかについて語った。

上写真=メキシコ戦に向けてトレーニングする柴崎岳(写真◎JFA)

プレスを一つ二つはがせれば

 森保一監督体制下で最も試合に出ている選手だ。26試合に出場し、うち22試合で先発。文字通りチームの大黒柱として、2018年秋からチームの中盤でタクトを振るってきた。

 そんな柴崎から見て、先のパナマ戦ではどんな手応えをつかんだのか。

「代表の期間というのはすごく短いものですので、クラブと違って毎日練習できるわけでないので、限られた時間の中で自分たちでブラッシュアップしていかなければいけない。試合前に話して攻撃面の連係という部分では、前回、3バックでやったときよりもコンビネーションというポイントで言えば、時間が経つにつれて、イメージ共有できたという実感はあります」

 練習時間は限られるが、それでも前回よりは前進していることを実感していた。こと攻撃面のコンビネーションについては、まだまだ改善していかなければいけない部分はあるものの、選手の理解が進んだという。

 明日のメキシコ戦、チームは4バック(4-2-3-1)を採用するのか、3バック(3-4-2-1)を採用するのかは分からないが、実践でさらに連係面を深めることになるだろう。

 そのメキシコ戦。過去日本は5度対戦し、1勝4敗。1勝は96年に福岡で勝利した試合。一番最近は2013年のコンフェデレーションズカップ。1-2で敗れている。世界のトップ10に肉迫する強豪との対戦は日本にとって貴重な機会だ。「すごくいい機会を与えてもらった」と柴崎もとらえていた。その上で、「この試合をどうとらえていくか。チームの一つの指標となる試合になる」と話した。

「いまのチームは、どういった相手であれ、自分たちのプレーにある程度、目線を向けています。もちろん、相手によってというのもあるんですが、森保監督も、まずは自分たちがどうプレーしていくかに重きをおいてきたチームですので、それをメキシコという強豪国相手にも、これまでと同じベースでできるか。それが一つ、大きなテーマになると思います。臆せずに積み上げてきた今まで自分たちのプレーを、そういった相手にチャレンジしていく部分が大きなテーマになるかと思います」

 2年間で積み上げてきたベースを出し、チャンレンジするのがメキシコ戦のテーマになる。積み上げてきたものの一つは、ボールを簡単に手放さず、動かして相手を攻略すること。

「まずは簡単に自分たちのボールを手放さないというチームコンセプトから言うと、次の試合もビルドアップからチャレンジしていくと思います。メキシコと韓国の試合で言えば、かなりハイプレスを仕掛けていましたが、一つ二つはがされると、後ろに大きなスペースが生まれていた。日本との試合で彼らがどうアクションしてくるかは見なければいけないですが、そういう展開になったときには、しっかり自分たちがボールを動かして相手を崩していけるように。今まで積み上げてきた自分たちテーマを、チャレンジできればと思います」

 メキシコのプレッシャーをいかにかいくぐり、相手を突いていくか。それが、攻撃面の一つのポイントになる。日本が進む道を確認する指標となる試合。FIFAランキング11位のメキシコに対して、27位の日本はどんな戦いを見せるか。注目される。