日本代表の南野拓実が17日のメキシコ戦(日本時間は18日早朝5時キックオフ)を前に、オンラインで取材に応じた。森保ジャパンで最多得点を記録する攻撃の柱は、ワールドカップ常連国との一戦について「いい機会」と語った。

上写真=メキシコ戦へ向けてトレーニング中の南野拓実(写真◎JFA)

2020年を勝利で締めくくる

 日本がパナマと対戦した翌日、次戦の対戦相手であるメキシコは韓国と対戦した。先制を許したが、後半、わずか4分間で3ゴールを叩き込み、逆転。地力を示した(結果は3-2でメキシコ勝利)。

 90分間すべてではないもの、その一戦を「ほぼほぼ見た」という南野が、メキシコの印象について語った。

「試合は見ていました。全部ちゃんと見れていないけど、ほぼほぼ見たと思いま。韓国に1-1にしてから3-1にするまでの時間が短くて、勝ち越したときにもう1点取りに行く、相手が緩んだときにチャンスをモノにする強かさを感じました。ゴール前に、強かな選手そろっているなという印象もあります。ビルドアップの細かいところのうまさとか、自信を持って前に出ていくプレーとか、元から持っていた印象ですけど、その試合でも感じましたね。それに対して、どうプレーするかは、今日(15日)からトレーニングでやっていくことになります。日本代表にとって重要な一戦になると思っています」

 試合巧者であり、かつワールドカップ常連国であるメキシコは、日本にとって力を試す格好の相手ということができるだろう。

「次が年内最後の試合ですし、勝利で終わりたいというのはチーム全体の気持ちとしてあります。メキシコという強豪相手に勝っていく、強い相手に対して自分たちがどこまでできるのか確認できるいい機会だと思う。とはいえ、いい経験だけをしにここに来ているわけではないですし、勝利にこだわってプレーしたいと思います」

 求めているのは善戦ではない。勝利だ。森保一監督体制となって以降、南野は最多出場の柴崎岳の26試合に続く、23試合に出場。うち19試合で先発を務めている。しかも12得点はチーム最多で、2番目にゴール数の多い大迫勇也の7点を大きく上回る。文字通り、攻撃のけん引車として存在感を示してきた。

 18日のメキシコ戦は、過去に経験したことのない2020年の、代表としての締めくくりとなる一戦。強豪国相手にも、勝利をこだわると、日本のナンバー10は強い意気込みを示した。