日本代表は13日、オーストリアのグラーツでパナマ代表との親善試合に臨む。前日会見に出席した森保一監督はコロナ禍でおいて代表活動ができることへの感謝を述べるとともに、全力でプレーし、「苦しい状況にある方、我々を支援・応援してくれて方々に笑顔を届けたい」と意気込みを語った。

上写真=パナマ戦に向けてトレーニング中の森保一監督(写真◎JFA)

いかに崩すか、いかに奪うか

 13日、日本代表はオーストリアのグラーツでパナマ代表と対戦する。前日会見に出席した森保監督は、「まずは10月の活動より、すべての部分でレベルアップできるようにしたい」と話し、「チームとして共通理解がより深まるように、コンセプトとベースの部分を徹底して発揮できればと思っています」とその狙いについて説明した。

 10月のカメルーン戦、コートジボワール戦はそれぞれ、0-0、0-1という結果で守備面では無失点、一方で攻撃面では攻めあぐねる場面も散見した。相手が強豪国で、かつコンディションがよかったこともあるが、攻撃面のさらなるブラッシュアップが必要であるのは明らかだった。

「攻撃の部分について10月は、速攻遅攻を使い分けるように、というところ(狙い)がありました。その遅攻の部分で、マイボールを大切にしながら相手を困らせるような攻撃を仕掛けていくことをやっていきたい。また、守備では、ボールを奪うという部分でアグレッシブにプレッシャーをかけたい。ただ、いつでもどこでもプレッシャーをかけられるるというわけではないので、相手がいい状態になったときに、われわれがいつどこでプレッシャーをかけるか、試合の中に選手たちには共通理解をもって、相手が困るような守備をやってもらいたい」

 攻撃面ではポゼッション時に、どう相手を崩していくのか。2日間の全体練習とミーティングで確認したことを指揮官は明かした。そして守備ではボールをどこで奪うのかについて、整理をしたという。

「チームとして10月の活動より、コンセプトの共有とレベルアップを図るとともに、まずはパナマ戦の勝利をもって、われわれを支援、応援してくださる方々に笑顔になってもらえるようにチーム一丸となって戦いたいと思います。熱い戦いをしたい」

 パナマ戦は本日13日、23時15分にキックオフされる。