オーストリアでの合宿3日目を迎えた日本代表は11月11日、オンライン取材を実施し、MF鎌田大地が対応した。10月の2試合ではトップ下でプレーし、手ごたえをつかんだ。パナマ、メキシコという北中米の強豪に挑む今回も、類まれな攻撃センスを発揮していく。

上写真=日本代表のトレーニングで笑顔を見せる鎌田大地(写真◎JFA)

「トップ下の方がプレーはしやすい」

 森保一監督率いる日本代表では、1トップを任せられることもあった鎌田大地(フランクフルト=ドイツ)。だが、10月の親善試合では、トップ下のポジションを務めた。

「(日本代表で)初めてトップ下で試合に出て、90分間プレーもできた(コートジボワール戦)。トップ下の方がプレーはしやすい印象でした。ゴールにかなり近づけていたというか、得点チャンスもいっぱいあった。得点を決めていたらよかったと思いますが、周りとの関係性は悪くなかったし、初めてトップ下で出た試合だったので、そこまで悲観する内容ではなかったと思います」

 それから1カ月後に迎える今回の2試合(現地時間11月13日パナマ戦、11月17日メキシコ戦)でも、トップ下での起用が予想される。前線で縦の関係を構築するであろうFW登録の選手では、鈴木武蔵(ベールスホット=ベルギー)と浅野拓磨(パルチザン=セルビア)がいる。

「拓磨くん(浅野)も武蔵くん(鈴木)もリオ(五輪世代の代表)のときから一緒にやらせてもらっているし、どちらもスピードが速い選手なので、僕的にはすごくやりやすいタイプ。(試合に)一緒に出たときには、2人をうまく生かせればいいかなと思います」と、両快足FWとの連係に自信をのぞかせる。

 イングランドの強豪リバプールに所属する南野拓実を筆頭に、日本代表の前線はタレントぞろい。その中で存在感を示すためにも、10月に続きこの11月のパナマ戦、メキシコ戦も鎌田にとっては非常に重要な2試合となるだろう。

「前には本当に良い選手が日本にはそろっている。ポジション争いはやはり大変だなと思うけれど、まずはチームとして森保さんが大事にしていることをどのポジションでもしないとダメ。守備の部分だったり、体を張る部分だったり。まずはそれらをしっかりやって、前の選手なのでゴールだったり、アシストだったり、そういう部分で(結果を)残せたらいいかなと思います」

 日本人屈指の攻撃的なユーティリティープレーヤーは、北中米の強豪を相手に結果を求めていく。