日本サッカー協会(JFA)は5日、オンラインで記者会見を開き、日本代表の11月遠征に参加するメンバー24人を発表した。日本はオーストリアのグラーツで11月13日にパナマ代表、11月17日にメキシコ代表と対戦する。

上写真=前回、コロナ禍による制限のため参加が難しかった浅野拓磨(左)と橋本拳人(右)、体調不良で参加を見送った長友佑都(中央)が招集された(写真◎Getty Images)

13日にパナマ戦、17日にメキシコ戦に臨む

 日本代表は11月にオーストリア遠征を行なう。13日にパナマ、17日にメキシコ代表と対戦する。10月のオランダ遠征の2試合同様に今回もリモートマッチ(無観客試合)として開催される。

 オーストリアは11月3日から、新型コロナウイルスの感染拡大によりロックダウン措置を再導入しており(11月30日までの予定)、制限下での試合開催となる。反町康治技術委員長は試合の開催にあたって「オーストリア政府、サッカー協会、尽力してくださったすべての方々に感謝申し上げたい」と話した。この時期、ヨーロッパではネーションズリーグが開催され、代表チームの親善試合も複数開催予定だが、現時点で中止となった試合はないという。

 今回選ばれたのは24人で、10月シリーズに所属リーグがある各国の事情により不参加となっていた長友佑都(マルセイユ)、橋本拳人(FCロストフ)、浅野拓磨(FKパルチザン・ベオグラード)が招集された。その他の22人は前回と同じ顔触れとなっている。一方で大迫勇也、安西幸輝、岡崎慎司(前回招集されたが、負傷により不参加)はメンバーから外れた。

 森保一監督は長友について「出場試合数はまだまだ足りていないと思いますが、しっかり練習できている。経験もあります」と代表でプレーすることに問題はないと説明。また、浅野選手に関しては「チームで信頼を得ている、主力としてプレーしている」点を高く評価し、橋本についても「今年意識して、異なる環境の中でレギュラーをつかんでいる」と現状を踏まえて招集したと明かした。

 森保監督は「序列はあっても、それはこれまでの序列であって、これからの序列ではない」と選手の立場が横一線であることを強調。レギュラーを約束されている選手はおらず、今回の合宿と親善試合を通して競争を促し、チーム力の向上に努めるとしている。

■日本代表・11月のオーストリア遠征メンバー
※11月9日~17日

【選手】
▼GK
川島永嗣(ストラスブール/フランス)
権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)
シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)
▼DF
長友佑都(マルセイユ/フランス)
吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
室屋 成(ハノーファー/ドイツ)
植田直通(セルクル・ブルージュ/ベルギー)
板倉 滉(フローニンゲン/オランダ)
冨安健洋(ボローニャ/イタリア)
菅原由勢(AZ/オランダ)
▼MF
原口元気(ハノーファー/ドイツ)
柴崎 岳(レガネス/スペイン)
遠藤 航(シュツットガルト/ドイツ)
伊東純也(ヘンク/ベルギー)
橋本拳人(ロストフ/ロシア)
南野拓実(リバプール/イングランド)
鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)
中山雄太(ズヴォレ/オランダ)
三好康児(アントワープ/ベルギー)
堂安 律(ビーレフェルト/ドイツ)
久保建英(ビジャレアル/スペイン)
▼FW
鈴木武蔵(ベールスホット/ベルギー)
浅野拓磨(パルチザン/セルビア)

【スタッフ】
▼監督
森保 一
▼コーチ
横内昭展
齊藤俊秀
▼フィジカルコーチ
松本良一
▼GKコーチ
下田 崇