10月13日、オランダ・ユトレヒトで日本対コートジボワールの国際親善試合が行なわれ、DF植田直通の決勝ゴールで日本が1-0で勝利。ボランチとしてフル出場したMF遠藤航は攻守に効果的な働きを見せ、チームに欠かせない存在であることを示した。

上写真=コートジボワール戦で90分間プレーした遠藤(写真◎Getty Images)

柴崎との鉄板コンビが復活

 遠藤が中盤にもたらす安定感は抜群だった。9日のカメルーン戦は負傷の影響で出場を回避したが、コートジボワール戦では90分間ピッチを走り回った。

 森保ジャパン発足時から長くコンビを組む柴崎岳とは好連係を見せ、「お互いに常に相手のポジショニングを見ながら、どっちが前に行くのか、あえて横並びになって前を使わせるのか、そこらへんは良いフィーリングでプレーできていた」。阿吽の呼吸でチームをリードした。

 2人の関係は柴崎が攻撃、遠藤が守備というイメージが強いが、この日は遠藤が効果的なパスを通すシーンも多く見られた。「プレッシャーがある中でボールを受けて剥がすことはシュツットガルトでも意識している部分。きょうもそこをうまく出せたと思うし、プレッシャーを受けることにビビらずにうまくプレーできたと思う」。ブンデスリーガ1部で磨いた力を代表チームにしっかり還元した。

 得意の守備では、高い身体能力を誇るコートジボワール相手にも球際で負けず、何度も中盤でボールを回収した。「人に強く行くところや、多少距離があってもアプローチをかけて全体をカバーするプレーを常に意識している」と自身の武器と役割を語り、「立ち上がりからうまくプレッシャーをかけられた」とチーム全体の守備に手応えを語った。

 それでも「ボールを奪えたシーンもあれば、相手のほうが出足が速くてセカンドボールの争いで負けたシーンもあった」とも反省。1対1への強いこだわりを示し、「そこでいかに勝率を上げられるかは僕がずっとトライしている部分なので。レベルが高い相手に対しても勝利数、勝率を上げたい」と、さらなる成長を誓った。