オランダ・ユトレヒトで10月9日にカメルーン、13日にコートジボワールと親善試合を行なう日本代表。今回の2試合で背番号10を背負うMF南野拓実が7日のオンラインで取材に応じ、ゴールへの強い意欲を示した。

上写真=7日の練習前にオンライン取材に応じた南野(写真◎スクリーンショット)

「背番号にこだわりはない」

 約1年ぶりに活動を行なっている日本代表。南野にとってはリバプール(イングランド)移籍後初となる代表への合流となった。

 移籍1年目はノーゴールに終わったが、今季最初の公式戦となったアーセナルとのコミュニティー・シールドで加入後初ゴールを挙げ、リーグ杯3回戦では2得点をマーク。4日に行なわれたアストン・ビラとのリーグ第4節では、3点を追いかける後半開始から投入されるなど、着実に評価を高めている。

「ザルツ(ザルツブルク=オーストリア)のときと比べて1試合1試合の注目度や、試合のレベルの高さを感じますし、そこでプレーできる喜びを感じながらプレーしている。そういう舞台でプレーすることを目標にヨーロッパに来たので、すごく充実した日々を過ごせています」

 森保ジャパンでは2018年の発足時から攻撃の中心に据えられ、チームトップの11得点を記録。今回のオランダ遠征にはこれまで10番をつけていたMF中島翔哉(ポルト=ポルトガル)が招集外となったため、初めてエースナンバーを託された。とはいえ「特に背番号にこだわりはない」という南野は、「もちろん、いままで日本代表を背負ってきた選手たちがつけてきた番号だと理解しています。ただ今回は親善試合ですし、特別にプレッシャーを感じることはない。いつもどおりプレーできれば」と気負いはない。

「新型コロナウイルスの影響で、自分のチームでもいつもと違う環境で練習や試合を行なっている。今回、いろんな人の協力があって代表活動ができることをすごくうれしく思いますし、感謝の気持ちを持ちながら結果にこだわってプレーしたい」

 クラブでも代表でも、求めるものはゴールやアシストとった結果。強豪リバプールで己を磨く新10番は、「試合で結果を出してこそ成長を実感できる。それを証明するためにも、今回の2試合では目に見える形で成長した部分を見せたい」と意気込んだ。