オランダで開催される10月9日のカメルーン戦、13日のコートジボワール戦に臨む日本代表メンバー25人が発表された。南野拓実や久保建英ら常連選手のほか、この夏に海外に移籍した室屋成や鈴木武蔵らも選出。また、ベテランの岡崎慎司、長友佑都、川島永嗣も名を連ねた。

上写真=左からA代表初招集のAZ・菅原由勢、ウエスカの岡崎慎司、リバプールの南野拓実、ビジャレアルの久保建英(写真◎Getty Images)

元気と勇気を届け、根気を示す

 新型コロナウイルスの影響により、A代表は昨年12月のE-1選手権を最後に活動できていなかった。海外組を多数組み込んだチームでの試合となると、昨年11月19日のベネズエラ戦以来になる。久々の代表活動に際し、オンラインでの会見に出席した森保一監督は「この10月、代表戦ができることをうれしく思っています。本当に多くの方々が尽力して下さり、感謝を申し上げ、御礼を申し上げたいと思います」と話し、「日本の皆さんに元気や勇気を届け、最後まで戦い抜く根気を示したい」と意気込みを語った。

 今回の活動では「選手のコンディションを見極め」、久々の活動となるため、攻守にアグレッシブに戦うなどの「コンセプトを確認したい」としている。また、招集したメンバーには試合の開催を発表した際の囲み会見(9月15日)で話していた通り、東京五輪世代を多く含む(7人)。活動が未定となっている五輪代表のスタッフも帯同し、ともに強化に努めることになっている。

 なお、コロナ禍における現在の出国・帰国の条件、クラブの事情等によりセルビアとロシアのクラブに所属する選手の招集が叶わず、当初予定していたメンバーよりも招集人数が少なくなったという。浅野拓磨(セルビア/パルチザン・ベオグラード)や橋本健人(ロシア/FCロストフ)らの招集は見送られた模様だ。Jクラブの所属選手についても同様の理由で、タイトなシーズンを戦っていることと、日本帰国時に2週間の自主待機が必要となることから招集は見送られている。その結果、メンバー25人全員が『海外組』となった。

 発表されたメンバーは下記の通り。

■10月シリーズ・日本代表の招集メンバー
▼GK
川島永嗣(ストラスブール/フランス)
権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)
シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)
▼DF
長友佑都(マルセイユ/フランス)
吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
室屋 成(ハノーファー/ドイツ)
植田直通(セルクル・ブルージュ/ベルギー)
安西幸輝(ポルティモネンセ/ポルトガル)
板倉 滉(フローニンゲン/オランダ)★
冨安健洋(ボローニャ/イタリア)★
菅原由勢(AZ/オランダ)※★
MF
原口元気(ハノーファー/ドイツ)
柴崎 岳(レガネス/スペイン)
遠藤 航(シュツットガルト/ドイツ)
伊東純也(ヘンク/ベルギー)
南野拓実(リバプール/イングランド)
鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)
中山雄太(ズヴォレ/オランダ)★
三好康児(アントワープ/ベルギー)★
堂安 律(ビーレフェルト/ドイツ)★
久保建英(ビジャレアル/スペイン)★
▼FW
岡崎慎司(ウエスカ/スペイン)
大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)
鈴木武蔵(ベールスホット/ベルギー)
★=東京五輪世代 ※=A代表初招集

【スタッフ】
▼監督
森保 一
▼コーチ
横内昭展
齊藤俊秀
栗原克志
▼フィジカルコーチ
松本良一
▼GKコーチ
下田 崇
川口能活

■テレビ中継予定
・10月9日 カメルーン戦(現地14時00開始/日本時間 21時)※日本テレビ系にて全国中継
・10月13日 コートジボワール戦(現地16時45分開始/日本時間 23時45分)
 ※TBS系にて全国中継/CS・TBSチャンネル2にて録画放送