上写真=ベトナム戦で代表通算100試合出場を達成した田中美南に『100』のユニフォームが贈られ、チームメイトも指で『100』の数字を作って祝福。左端の松窪真心が着ているのは離脱した石川璃音のユニフォーム(写真◎Getty Images)
13年目の100試合到達
3月7日の第2戦を終えてグループステージ突破を決めた、なでしこジャパン。翌8日にパースの街を歩いていると、オーストラリア女子代表のサム・カー選手の巨大な看板を見つけました。
この日の夜、シドニーで行われたオーストラリア-韓国戦には6万279人の観衆が集まり、開幕戦に続いて女子アジアカップの最多観客記録を更新。オーストラリアでの女子サッカー人気をあらためて感じることになりました。
オーストラリアの大手銀行の一つ、コモンウェルス銀行の広告看板に登場しているサム・カー選手
グループステージ最終戦、なでしこジャパンの相手はベトナム。9日の前日会見に出席したのはDF高橋はな選手でした。会見場に入るやいなや、元気な声で「おはようございます!」とメディアにあいさつ。海外メディアもいたことから、さらに「グッドモーニング!」と英語でも大きな声であいさつして場を和ませました。彼女の愛されキャラは万国共通ですね!
ベトナム戦の前日会見に出席したDF高橋はな選手。最初とは打って変わって? 真剣な表情でコメント
この日は長野風花選手の27歳の誕生日でした。「大会中に誕生日を迎えるのは不思議な感じですね(笑)。日々感謝して、とにかく日々成長して、みんなと楽しみながら目標に向かって頑張っていきたいと思います」と27歳の決意。夜はチーム全員でお祝いをしたそうで、日本サッカー協会公式YouTubeチャンネル・JFA TVの『Team Cam』で映像が公開されています。みんな楽しそう!
大会中に誕生日を迎えたMF長野風花選手。『Team Cam』では髪をまとめていない姿を見せてくれています!
一方この日、初戦翌日のトレーニングで足首を負傷したDF石川璃音選手がチームを離脱すると発表されました。インドとの第2戦でFW清家貴子選手がゴールを決めた際に示したのは、仲間への思いを込めた璃音の『り』だったのです。チームを離れても、一緒に戦う気持ちで選手たちは戦い続けます。石川選手のケガが一日でも早く治りますように。
10日の第3戦はFW植木理子選手の2試合連続、清家選手の3試合連続ゴールに、MF浜野まいか選手とMF藤野あおば選手が大会初ゴールを決めて4-0で勝利。試合ごとにいろいろな選手が活躍することで、選手それぞれの自信も深まっているようです。3戦全勝、17得点無失点でグループステージを首位で通過し、15日の準々決勝の相手はフィリピンに決まりました。
この試合で代表通算100試合出場を達成したのがFW田中美南選手。試合終了後には『100』の記念ユニフォームが贈られるとともに、チームメイトから水をかけられて祝福されました。
「18歳のときに初めて代表に入ってから、いろいろな経験をしてきて、これからもっと大きな目標のために頑張っていきたいです」
2013年3月のアルガルベカップ・ドイツ戦でデビューして初ゴールも決めた田中選手。緊張いっぱいのデビューから13年、「いろいろな経験をしてきて、FWとして貪欲さはなくしてはいけない部分なので、自分が一番貪欲でいたいと思います」とゴールへの思いを語る一方で、チームのためにどうプレーをするのが最善かを何より大切にしています。
ベトナム戦でも浜野選手の得点につながるプレーで、エリア内へドリブル突破してシュートを打てる状況だったにもかかわらず、中央への折り返しを選択。「点を取りたい思いはありましたけど、冷静でいられました。100試合の経験が出たかな」と笑顔を見せていました。