日本女子代表(なでしこジャパン)は26日、FIFA女子ワールドカップのグループステージ第2戦、コスタリカ女子代表戦に臨んだ。序盤からボールを握った日本はコスタリカのプレスを巧みにはがしつつ、攻撃に出て前半に2ゴールをスコア。後半は相手の攻撃を冷静にかわしてリードを保ち、連勝。日本の試合後に他会場で行われるスペイン女子対ザンビア女子がスペインが引き分け以上の結果を残せば、早々と決勝トーナメント進出が決まることになった。

上写真=先制ゴールを決めた猶本光(写真◎Getty Images)

■2023年7月26日 女子W杯GS第2節(@ダニーデン)
日本女子 2−0 コスタリカ女子
得点:(日)猶本光、藤野あおば

相手のプレスを剥がしてしっかり前進

 日本は前半からゴールを奪いにいった。相手のコスタリカが0−3で敗れた初戦のスペイン戦とは異なり、積極的に前からボールを奪いに来たが、テンポの良いパス回しでプレッシャーをはがし、ゴールを目指す姿勢を示した。

 すると25分、シャドーで先発した猶本が田中のパスを受け、ボックス左にドリブルで進入。思い切り左足を振り抜き、先制点を挙げる。その2分後には初戦で好プレーを見せつつもゴールを奪えなかった藤野が魅せた。右からボックスに進入し、角度のないところから右足一閃。相手GKのニア側を抜いてネットを揺らした。

 日本は2人のW杯初ゴールによって大きなリードを奪うと、その後もペースを握った。後半は2点を追うコスタリカの圧力を受けて攻撃が滞るシーンも散見したが、守備では要所を締め、そのまま2−0で試合をクローズ。前節から先発を4人を代えたが、チーム力を落とすことなく、見事、勝利をつかんだ。

 池田太監督も「2戦目の難しさがある中で、緩みなくスキなく戦えた」と内容を評価。連勝を飾った日本は、スペイン対ザンビアの結果次第で決勝トーナメント進出が決まる状況となった(スペインが引き分け以上の結果で決定)。次節は31日のスペイン戦。コスタリカ戦でもすでに選手をローテーションして起用していたが、2戦続けて先発した選手を休ませることも考えつつ、ラウンド16の対戦国がどうなるかも睨みながら試合に臨むことになる。

▼出場メンバー
・日本:GK山下杏也加、DF三宅史織、熊谷紗希、南萌華、MF清水梨紗(90+1分:守屋都弥)、長谷川唯、林 穂之香(74分:長野風花)、杉田妃和、藤野あおば(59分:宮澤ひなた)、猶本光(74分:清家貴子)、FW田中美南(59分:植木理子)