2011年の女子ワールドカップ(W杯)で世界一に輝いた、なでしこジャパンの現地ドイツでの軌跡を追った週刊サッカーマガジンの連載「日々野真理のなでしこ観察日記」が、2019年大会に続いて再び復活! シーズン3として今大会期間中、サッカーマガジンWebで連載コラムを掲載します。W杯中継のインタビュアーは実に6大会連続、選手たちの信頼も厚い筆者ならではの視線で、現地の雰囲気を感じてください!

上写真=オーストラリアとニュージーランドで共同開催される女子W杯。大会ロゴも両国の略称がデザインされています!(写真◎日々野真理)

女子W杯史上初の南半球開催

 オーストラリアとニュージーランドで共催される4年に一度の祭典、FIFA女子W杯2023が、いよいよ開幕しました!

 今回もサッカーマガジンWebにて私、日々野真理が、なでしこジャパンを追って観察日記をお届けします。どうぞご愛顧ください!
 
 日本での試合中継がなかなか決まらず、やきもきしましたが、無事にNHKが中継してくださることに決定! 国内で合宿中だった、なでしこジャパンのメンバーが乗るバス内でも、知らせを聞いた瞬間に歓喜の声が上がったそうです。
 
 そして! 私は今大会、そのNHKの試合中継でインタビュアーを担当させていただくことになりました。女子W杯、6大会連続のインタビュアー就任です!
 
 パチパチパチ!(自分で拍手…笑)
 
 なでしこジャパンは千葉と仙台での合宿を経て、7月16日に現地入りしました。今回は何と! ベースキャンプ地のニュージーランド・クライストチャーチまでチャーター便での移動という最高の環境となりました。到着した際も歓迎を受けて、現地でのトレーニングをスタートしたそうです。
 
 ところで今大会は、女子W杯史上初めてとなる南半球での開催。
 
 つまり現地は、冬。
 
 出発前、うだるような暑さの日本で荷造りをする私は全くイメージが湧かず、かなり時間がかかりました。機能性インナー、手袋、マフラー、セーター…。どれくらい防寒具を持っていけばいいのか、途方に暮れていましたが、現地在住の高橋秀人選手(元FC東京、神戸、横浜FC)から情報を入手しつつ、何とか荷物をまとめて出発!
 
 7月20日、オーストラリアのシドニーを経由してニュージーランドのオークランドに入りました。到着したときは雨で、曇り空でもダウンコートを着なければいけない寒さ。また風が強く、試合日に吹くとプレーにも影響を与えそうです。

 グループステージ初戦のザンビア戦を翌日に控えた21日には、会場のワイカト・スタジアムで前日会見が行なわれました。池田太監督は「良い形で大会に入るために、勝ちをもぎ取る試合だと思っている」と意気込み、清水梨紗選手は「初戦は難しい試合になる。勝ちをもぎ取りたい」と語っています。

 会見後、選手たちはピッチの状態をチェック。それぞれが明日の本番に向けて感触を確かめるなか、田中美南選手は「いい感触です!」と、ゴールを決めた後のポーズで笑顔を見せてくれました。明日のゴールが期待できそうですね!

 ザンビア戦は日本時間7月22日(土)16時キックオフです。日本の皆さん、なでしこジャパンに熱いエールを! 私もインタビュアーとして、熱気あふれるスタジアムの様子をお届けします! お楽しみに!

取材・文◎日々野真理