上写真=前半からリズム良く攻めた日本は、植木理子が28分にヘッドで先制(写真◎Getty Images)
■2022年6月24日 国際親善試合(スタラパゾバ/セルビア)
セルビア女子 0-5 日本女子
得点者:(日)植木理子、猶本光、宮澤ひなた、千葉玲海菜、成宮唯
「試合の中で修正して距離感を近くした」と長谷川
日本が5つのゴールを集めて大勝だ。ヨーロッパ遠征の初戦、セルビアとのアウェーゲームで、鋭い出足と鮮やかなコンビネーションが冴えた。
まずは28分。右サイドの低い位置から清水梨紗がファーへクロス。DFの向こう側でポジションを取っていた植木理子がヘッドでゴール右にていねいに届けるフィニッシュで、見事に先制してみせた。
前半はこの1点にとどまったが、後半に一気に4点を奪ってみせた。
62分、杉田妃和が右サイドへ展開し、宮澤ひなたのワンタッチクロスに逆サイドからゴール前に入ってきた猶本光がヘッドで押し込んだ。76分には長野風花の縦パスに反応した宮澤が自慢のスピードで右サイドを抜け出して、そのまま角度のないところからニアサイドを撃ち抜く3点目。81分には長谷川唯の右からのクロスに千葉玲海菜が逆サイドでプッシュして、代表デビューでピッチに入ってたった2分で初ゴールも決めてみせた。88分にはまたも右からの長谷川のクロスに、千葉がニアに飛び込み、GKがクリアしきれなかったこぼれ球を成宮唯が決めて締めくくり。5つのゴールのうち、4つが右からのクロスを決めきったもので、サイドから仕留めるパターンが効いた。
池田太監督は「いい守備からのいい攻撃ができたこと、いろいろな選手が得点をとったこと」を収穫に挙げた。特に守備については「勇気を持って前からいこうと言っていて、連動した守備が前線からアグレッシブにできたことを評価したい」と手応えを明かした。
この守備の狙いは長谷川唯も口にして、「守備で狙いを持っていて、取れることができたこともできなかったこともあります」と分析。それでも、「前半は距離感が遠いと思った場面もあったが、試合の中で修正してフォワードやサイドとの距離感を近くしたので、大量得点になったと思います」とピッチで修正できた手応えを口にした。
次は27日(現地時間)にフィンランドと対戦する。