なでしこジャパン(日本女子代表)は福島県のJヴィレッジでキャンプ中。JFAアカデミー福島女子出身の平尾知佳は、懐かしのホームで鍛えている。東京オリンピック以来の復帰で、池田太監督体制では初選出。久々の代表で次世代を担う存在として猛アピールだ。

上写真=平尾知佳は「誰とでも話せる」長所を生かして、ムードメーカーにも(写真◎スクリーンショット)

「ライン設定はもっと高くできます」

 JFAアカデミー福島女子のメンバーだったから、Jヴィレッジでのキャンプは勝手知ったる「ホーム」での日々。平尾知佳は持ち前の明るさでチームをもり立てている。

「初めて代表に選ばれた人も結構いて、(池田)太さんが監督になってから初めての人もたくさんいます。私は誰とでも話せるのが長所なので、チームがまとまるようにいろいろな人とコミュニケーションを取っていい方向に向かえればと思います」

 その爽快さは最後尾からゴールを守る礎にもなる。東京オリンピック以来のなでしこジャパンで、それこそ自分自身が池田太監督就任後に初めて呼ばれたメンバー。「待ってました、という感情ですね」と、このときを待っていた。

 身長は173センチ。不参加となった松本真未子も含め、今回選ばれた4人のGKの中で最も高い。

「クロスに対する守備は日本の課題ですし、アジアカップを見ているとセットプレーからの失点も多いと感じました。自分が試合に出たら、高さは長所なのでカバーできるものは持っていると思っているので、そこはアピールしたい」

 もう一つ、このチームに合っていると感じるのが、DFラインの裏のスペースを担当する技術。

「前からアグレッシブに守りにいく監督なのでハイラインになりますから、後ろのカバーは大事になります」

「守備範囲は広いので、ライン設定はもっと高くできます。みんなと話し合っていきたい」

 強気なのは守備だけではなく、攻めるために特徴を生かせる自信にも表れる。

「ミーティングでも話が出ましたが、ビルドアップでの動かし方もわかりやすく教えてくれたので、自分のキックも生かせると思っています」

 高さがあり、プレーエリアが広く、キックの技術に自信がある。頼もしいGKが帰ってきた。

「去年の10月にケガをして、年末には復帰できたけれどコンディションが戻りきらなかったんです。でもいまは、だいぶ戻ってきているところでの招集なので、いいアピールができると思っています」

 今回のキャンプは池田咲紀子、山下杏也加と3人で臨むが、ちょうど東京オリンピックに臨んだGKチームだ。ただそのときは、平尾だけがベンチ入りもできなかった。だからこれからは、自分の番だ。