なでしこジャパン(日本女子代表)DF乗松瑠華が、2月2日にオンラインで報道陣の質問に答えた。女子アジアカップ準決勝を翌日に控え、いつ出場機会が訪れてもいいように、万全の準備を整えているという。

上写真=出場機会に備えて準備を進める乗松(写真◎JFA/PR)

「コンディションは良くなっている」

 なでしこジャパンは1月30日の準々決勝でタイを下し、2023年女子ワールドカップ出場権を獲得した。もう一つの目標である大会3連覇に向けて、2月3日の準決勝では中国と対戦する。乗松は「(今大会初めて)中3日空いて、いままでの試合での課題を修正しつつ、自分たちの良さである前線でのコンビネーションや、攻撃のスイッチを入れるタイミングなど、細かいところをすり合わせながら、良い準備ができているんじゃないかと思う」と現状についてコメントした。

 ここまでの4試合はボール支配率で上回る試合ばかりで、その中で見えた課題の修正に取り組んだという。「スピードアップのタイミングや、連係が合わない中でのミス、技術的なところのズレも結構あった」と語り、「意識しながら、みんなでやってきました」と準々決勝後の3日間を振り返った。

 今大会の出場機会は、ベトナムとのグループステージ第2戦のみ。本来のポジションはセンターバック(CB)だが左サイドバック(SB)で先発し、後半途中からCBに移ってフル出場した。SBでプレーする上で「まずは自分の良さを出すためにポジショニングにこだわり、相手のプレスを見極めて、どう回避するか」を意識したと明かす。自分の可能性を広げるべく「慣れていないぶん、縦の突破で勝負するところや、攻撃参加のタイミングは、これから伸ばしていけるポイントだと思っている。試合に出ない間の練習でも意識してやってきました」と強調した。

「疲労が溜まっていないので、個人の練習でボールフィーリングを確認したり、アジリティーでもハイパワーを出したりして、コンディションは良くなっている感覚がある」と分析。「国内合宿では得られない、試合を勝っていく中で得られるものもあると思う。どんどん雰囲気が良くなっていると肌で感じている」というチームの中で、万全の準備を整えて出番を待つ。