開催中の女子アジアカップで2試合続けて途中出場している、なでしこジャパン(日本女子代表)DF宝田沙織。チャンスは多いながらも得点数は物足りなかった2試合を経て、修正すべき課題や今後への意気込みを語った。

上写真=2試合続けて途中出場した宝田。次の出場機会に向けて調整を続ける(写真◎JFA/PR)

右サイドバックで交代出場

 なでしこジャパンは、1月21日のミャンマーとのグループステージ第1戦は5-0、24日のベトナムとの第2戦は3-0で勝ち、ベスト8進出を決めた。25日のオンライン会見で報道陣の質問に答えた宝田は、ベトナム戦について「引いてくる相手に勝ち切れたのはよかったですが、もっと得点を取れるチャンスはあったのが課題。次の試合からも、どんどん攻撃していて得点を奪っていけたら」と収穫と課題を語っている。

 ベトナム戦はDF清水梨紗との交代で55分から出場し、右サイドバック(SB)に入った。池田太監督から「サイドバックでバランスを取りながら、リスク管理しつつも、攻撃に参加していこうと言われた」という指示を実践し、タッチライン際で高い位置を取ったり、内側にポジションを取ったりしながらアグレッシブにプレー。「相手がマンツーマンだったので、自分が動いてスペースを空けたり、高い位置を取って味方の動きでスペースを作ったりすることを意識した。(同サイドの)成宮唯さんともコミュニケーションを取りながらできたと思う」と手応えを口にした。

 ただ宝田も語ったように、チーム全体の出来を見ると、チャンスの数を考えれば得点数は物足りない印象。「良い形は何個か作れていますが、最後の精度や、強引な部分がまだ足りない」と指摘し、自身もCKをヘッドで合わせようとして、相手に先に触られて決められなかった場面を振り返って「遠藤(純)選手がすごく良いボールを蹴ったので、タイミング良く合わせて、決め切りたかった」と反省点を挙げた。

 27日の第3戦は韓国と対戦する。過去2試合のように相手を圧倒する展開ではなく、グループ首位通過を懸けて激しい攻防が繰り広げられそうだ。相手の攻撃陣とのマッチアップに向けて「勝負どころには、しっかりこだわっていきたい」と語った宝田は、「消極的にならず、積極的に奪いに行くところは奪いに行く。考えながら対応したい」と意気込んでいた。