上写真=ミャンマー戦で先発した長野風花。ベトナムとの第2戦はより良い内容を求めたいと語った(写真◎JFA/PR)
より決定的な場面を増やせるように
ミャンマーとの初戦に5-0と勝利を収め、2戦目を前に取材に応じた長野は勝利の価値について話しながらも、課題について言及することを忘れなかった。
「まずはしっかり初戦を勝てたことは良かったですけど、それ以上に課題が残る試合だったというか、個人的にもそうですけど硬さがあって、もっともっと得点という目に見える結果だったり、質を高められたゲームだったんじゃないかなと思います」
日本はほぼボールを握って相手を押し込んだ。しかし、拙攻を繰り返す時間帯もあり、内容面では「もっと質を高めなくてはいけない」と長野は感じていた。
「選手間の距離やFWの選手にボールが入ったときの角度やサポートのタイミングと距離の質をもっと高められますし、もちろん一番大事なのはゴールなので、惜しいで終わらせたら絶対にダメだと思う。私自身がもっとゴールを狙っていくのもそうですし、より決定的な場面を増やせるようにプレーしていきたいと思います」
47位と32位というFIFAランキングの通り、そして初戦の韓国戦の戦いぶりを見る限り、ミャンマーよりもベトナムの方がチームの総合力は上だろう。長野も「最後の粘り強さや一瞬のスキを突いて直線的にゴールを目指す力」を警戒する。だが、それを踏まえた上でも、ランク13位の日本は内容面でしっかり勝つくことが求められる。長野は「ボールの奪われ方が良くなかったシーンもあったし、奪われたらすぐに獲り返して、ゴールに近い位置でプレーしたい」と反省し、シュートについても「チームでどんどん(足を)振っていこうというのがありますが、自分も前にコースがあったら、シュートという選択肢を持ってプレーしたい」と意欲を示した。
初戦では年代別代表でともにプレーし、阿吽の呼吸がある林穂之香とドイスボランチを組んだが、その林が前半途中に負傷交代。代わって入った猶本光とは試合の中でバランスに気を配りながらプレーした。ベトナム戦では先発するのか、誰と組むのか分からないものの、状況に応じて最善を選択できるのが長野の強み。長野は池田太監督体制後に行なった3試合すべてに先発している。
「(ミャンマー戦は)得点を取るための起点、スイッチを増やせたらよかったと思っています」
明日のベトナム戦。長野は出場すれば、初戦よりも多く攻撃に関する自らの引き出しを開け、ゴールを導くつもりだ。