なでしこジャパン(日本女子代表)GK池田咲紀子が、チームの勝利と自身の出場機会に向けて万全の準備を整えている。白星スタートを切った女子アジアカップで、今後も見据えながら日々の練習に取り組んでいるという。

上写真=自身の出場をイメージしながら現地でトレーニングを重ねている池田(写真◎JFA/PR)

「自分自身の仕事や役割を果たすだけ」

 3連覇と2023年女子ワールドカップ出場権獲得を目指し、インドでの女子アジアカップを戦っている、なでしこジャパン。1月23日にオンラインで報道陣の質問に答えた池田は「みんなが前向きに取り組めていて、すごく良い雰囲気でできていると思います。自分自身も前向きな気持ちを持ちながら、自分の準備に集中して取り組めているので、良い状態で過ごせている」と現状を語った。

 21日のグループステージ初戦はミャンマーに5-0で快勝。GKは山下杏也加がフル出場したため、ピッチ外から試合展開を見つめた池田は「攻められる時間が少ない中での守備は難しいですが、無失点で、後ろから声も掛けて集中していた」と自身の見解を述べた。その上で、次戦以降に向けて「自分自身も、そこに入ってやるべきことは変わらないと思う。どの試合も、少ないピンチでも、ピンチが多かったとしても、自分自身の仕事や役割を果たすだけ」と強調している。
 
 24日にベトナムとの第2戦、27日には韓国との第3戦が控えており、中2日での試合が続くため、今後に向けてはコンディショニングもポイントになる。「インドに入ってから時差に苦しむ日もあったので、睡眠の質を上げられるように工夫している」と明かした池田は「限られている練習時間、グラウンドでの時間を、どう過ごすかは重きを置いている」とコメント。練習が午後なら、午前中は部屋で体を動かして「グラウンドで自分の持っている力を100パーセント出せる準備に、意識して取り組んでいる」という。

 ベトナム、韓国、その後のトーナメントと、大会が進むにつれて相手も強くなっていく。「普段受けているものとは違うテンポやスピード、パワーのシュートが、(大会が)進むにつれて多くなってくると思う」と予想する池田は、「練習でもゴールキーパー同士で、お互いに強いボールを蹴り合ったりしています。そこで自分自身の予測の質を上げていくことで、準備の質も上がっていくと思う」と続け、今後もチームの勝利に向けて、しっかり準備していく考えを示した。