本日27日、なでしこジャパン(日本女子代表)は1次リーグの最終戦を戦う。相手はチリ。2戦を終えて1分け1敗のなでしこジャパンは現在グループEの3位。勝てば決勝トーナメント進出が決まる状況だ。そのためには攻撃時のイメージの共有と時にリスクを負って攻める姿勢が重要だろう。運命の一戦は今夜20時、宮城スタジアムでキックオフされる。

上写真=キャプテンとしてチームを引っ張る熊谷紗希。チリ戦での勝利を誓っている(写真◎Getty Images)

攻めの姿勢が扉を開く

 イギリス戦に0-1で敗れたなでしこジャパン(日本女子代表)は2試合を終えて1分け1敗。今日、宮城スタジアムで迎える1次リーグ第3戦、チリ戦に決勝トーナメント進出をかける。

 カナダ戦は開始早々に先行を許し、岩渕真奈のゴールで辛くも追い付いて1-1。イギリス戦は集中した守備を見せていたが、点滴ホワイトのゴールを許して1失点に泣いた。ここまでの戦いぶりを振り返ると、守備は大崩れした印象はない。課題を挙げるならば、ゴールを奪う方法が見えてこないところだろうか。

 いかにして点を取るのか。相手がいる中ですべてが狙い通りにいくわけではないにしても、相手に嫌がる危険なエリアにボールを運ぶ機会が少なく、ボールを持っても出し手と受け手がすばやく意識を共有する場面もあまり見られなかった。結果、相手守備陣にとって守りやすい状況になってしまっていた。

 0-0で迎えた後半、高倉麻子監督は「前に人数かけて攻める」ことをチームとして考えていたと試合後に明かしたが、イギリスの圧力の前にその狙いは実践できなかった。リスク管理の重要性は言わずもがな。ただ、リスクを負って攻めるタイミングを作らなければ、ネットを揺らすことは出来ない。相手が強豪になれば、なおさらだ。

 今大会は12チームが出場し、決勝トーナメントに進出できるのは8チーム。EからGの3グループのうち上位2チームが進出し、3チームのうち成績上位の2チームもネクストステージに駒を進めることができる。現在E組の3位につける日本は勝ち点1で得失点差は-1。勝てば無条件で突破が決まり、引き分けでも他グループの結果いかんで突破が決まる状況だ。F組3位の中国も同じ勝ち点1ながら得失点差は-5。G組3位のオーストラリアは勝ち点3で得失点差-1。

 そしてそれぞれの最終戦相手を見ると、FIFAランキング10位の日本の相手は、同ランキング37位のチリ。15位の中国の相手は、ランキング4位でグループ首位に立つオランダ。9位オーストラリアの相手は、ランキング1位のアメリカ。組み合わせを見ると、日本が優位と映る。日本はチリ戦に勝てば、勝ち点は4で得失点差は0以上が確定する。

 当然ながら簡単な試合は一つもないが、だからこそ機に臨み特に応じてリスクを冒すことが必要だ。運命の1次リーグ最終戦。怖れるのではなく、攻める姿勢が扉を開くーー。

■グループE 順位表
順位国名勝ち点
1イギリス6200303
2カナダ4110321
3日本101112-1
4チリ000214-3
■グループF 順位表
順位国名勝ち点
1オランダ41101367
2ブラジル4110835
3中国101149-5
4ザンビア1011714-7
■グループG 順位表
順位国名勝ち点
1スウェーデン6200725
2アメリカ3101642
3オーストラリア310145-1
4ニュージーランド000228-6