上写真=初戦は開始早々の失点が痛かったと反省した南萌華。イギリス戦は試合の入り方が重要になる(写真◎JMPA)
勝ち点1は前向きにとらえたい
初戦は苦しんだ。カナダ相手に早々に失点したことで難しい戦いを強いられた。熊谷紗希とともにCBコンビを組んだ南萌華が振り返る。
「個人的に、DFとして早い時間に失点してしまったことで試合を難しい状況で進める形になったので、そこに関しては個人としてもチームとしても反省しなければいけない」
開始6分に先制を許したことでチームに動揺がなかったと言ったらウソになる。それでも岩渕真奈のゴールでドローに持ち込んだ。終わった試合を引きずっていても仕方がない。しっかり反省した上で、南は前を向く。
「引き分けで終われたのはプラスで、勝ち点1を取れたことは前向きにとらえたいと思っています。反省はしつつもこの勝ち点1を次につなげないといけない。90分の試合の進め方という点では一歩レベルアップした状態で次の試合に臨めると思うので、チームとして気を引き締めて、一歩ずつ勝利をつかんで前に進んでいければと思っています」
初戦で辛くもつかんだ勝ち点1の価値を決めるのは次戦。イギリス戦は早くも訪れる今大会の山場と言えるかもしれない。
「イギリスの(エレン・)ホワイト選手は素晴らしい選手なので、彼女を注意しながらですが、他にも得点能力やスピードを持った選手は多いと思います。ホワイト選手だけに気を取られていると他の選手にやられてしまう。前線の選手はすべてにおいて注意していかないといけないと思っています」
JFA公式が伝える南のコメントからもイギリスの要注意ポイントは明確だ。ホワイト封じは、勝利への絶対条件。開幕戦でもチリ相手に2ゴールを叩き込んだFWをいかに封じ込めるか。そしてその上でいかにゴールを奪っていくか。
今夜、19時30分。負けられないイギリス戦。なでしこジャパンの真価が問われる。