上写真=リラックスした表情で前日練習に臨む稲垣祥。3年ぶり2回目の優勝を狙う(写真◎J.LEAGUE)
■2024年11月2日13時5分キックオフ ルヴァンカップ決勝(@国立競技場)
名古屋グランパスvsアルビレックス新潟
フジテレビ系列で生中継
「チームでも個人でもストーリーがある」
「この舞台で何回プレーできるのか。この舞台でプレーできる選手が日本に何人いるのか。そう考えると、こんな幸せなことはないと思います。そういう幸せを感じながら、感謝の気持ちを持ちながら戦いたい」
稲垣祥が幸せをかみ締めて戦うのは、11月2日のルヴァンカップ決勝だ。3年ぶり2回目の優勝まであと一つ。
「あとは、今回はメンバーには入れてない選手もいるわけで、そういった選手がこれまで練習でも相手役として100パーセントでプレーしてくれてたからこそ、この舞台に立てるということを忘れずに、彼らの分も戦いたいです」
チーム全員のそれぞれの思いが折り重なって、決勝にたどり着いた。でも、まだ終わりではない。
「これまでの戦いで、チームでも個人でもストーリーがある中で、この最後の結末をしっかり完結させられるようにやっていきたい」
若手からベテランまで、それぞれの立場で多くの選手がこの大会に臨んできて、ここまで8試合。その最終章を優勝で書き切りたい。
「決勝は楽しみですし、星を取るチャンスはキャリアの中でそう何回もあるわけではない。ここでしっかり勝ち取りたいと思います」
相手のアルビレックス新潟はクラブ初タイトルをかけてピッチに上がる。思いの強さで負けるわけにはいかない。リーグ戦では9月のホームゲームで3-0と完勝していて、それが好材料になる…かというと、そういうわけではないと警告を発する。
「前回は勝ちましたけど、そう簡単にはならないのはもう目に見えて分かること。新潟さんも並大抵のモチベーションで来るわけはないと思うし、しっかり気を引き締めて、いままでの対戦がどうだったかは関係なく、前半から100パーセントで飛ばして、チャレンジャーの気持ちを持ってやっていきたい」
小さな慢心が大きな失態につながるのは、勝負の世界の掟だ。
「間違いなく言えるのは、自分たちがいつも以上にアグレッシブに戦えるのかが一つのキーになるということ。開始のホイッスルのところから、全員が燃えたぎるようにやっていきたいですね」
そしてその先に、物語のハッピーエンドが待っている。