10月13日、JリーグYBCルヴァンカップはプライムステージの準決勝第2戦を迎え、川崎フロンターレとアルビレックス新潟が激突。第1戦で4-1の勝利を収めていた新潟が第2戦でも小見洋太と太田修介のゴールで2-0として連勝を果たし、クラブ史上初の決勝進出を果たした。

上写真=ゴールを決めた小見洋太を中心に新潟に歓喜の輪(写真◎J.LEAGUE)

■2024年10月13日 ルヴァンカップ準決勝第2戦(@U等々力/観衆21,159人)
川崎F 0-2 新潟
得点:(新)小見洋太、太田修介
※新潟が2勝で決勝進出

集中守備が最後まで途切れず

 第1戦でアルビレックス新潟が川崎フロンターレに4-1で勝利を収めて迎えた第2戦。川崎Fは4点を取らなければ勝ち抜けず、新潟もゴールへの意欲では負けていなくて、序盤から猛烈な肉弾戦で始まった。そこから一気にオープンな攻防へと移っていった。

 ハイテンションはまだまだ続き、ビッグチャンスが生まれない代わりに、中盤でのバトルで息つく暇がない。川崎FはときにFW、サイドハーフ、サイドバックが最前線に並ぶ6トップのような形で人をかけ、新潟が必死にかき出し、逆に新潟がカウンターを仕掛けて川崎Fが跳ね返す。

 先制したのは新潟だ。31分、右サイドの川崎Fのスローインからの流れから長谷川元希の縦パスでボックス内に入った小見洋太が、GKチョン・ソンリョンの動きをよく見て右足でつついて流し込んだ。2試合合計5-1だ。

 川崎Fはこれで、5点が必要になった。57分には山田新とエリソンの2トップを小林悠と瀬川祐輔に入れ替え、左サイドのマルシーニョの突破を足がかりにゴールに迫るが、新潟の集中守備をどうしても崩すことができない。68分には交代直後の遠野大弥が狙うがわずか右へ。71分、78分には左から、そして右から小林悠が左足ボレーで襲いかかるが、どちらもわずかに枠を外れてしまう。

 新潟は防戦一方となりながらも、押し込まれているというよりは最後を堅く閉める集中力に途切れなく、乱れることがなかった。

 そして、締めくくりは太田修介だ。89分、秋山裕紀の短いスルーパスを受けた太田が右から潜り込み、ゴール左に流し込んで勝利を決定的なものにすると、サポーターは「アイシテルニイガタ」を歌って最後まで後押しした。

 こうして新潟が2-0で勝利を収め、2連勝でクラブ史上初の決勝進出を果たした。