3月3日、YBCルヴァンカップはグループステージ第1節が開催され、鹿島アントラーズはサガン鳥栖とカシマスタジアムで対戦。前半にエヴェラウドが先制点を挙げると、後半には沖悠哉がPKストップ。その後、和泉竜司と染野唯月が加点し、ホームで快勝した。

上写真=快勝を収め、仲間の健闘を称え合う鹿島の選手たち(写真◎J.LEAGUE)

■2021年3月3日 YBCルヴァンカップ第1節(@カシマ/観衆3,784人)
鹿島 3-0 鳥栖
得点:(鹿)エヴェラウド、和泉竜司、染野唯月

・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF広瀬陸斗、犬飼智也、関川郁万(80分:土居聖真)、杉岡大暉、MF荒木遼太郎(68分:松村優太)、白崎凌兵、三竿健斗(61分:永木亮太)、和泉竜司(68分:レオ・シルバ)、FW遠藤康、エヴェラウド(61分:染野唯月)

・鳥栖メンバー◎GK守田達弥、DF今掛航貴(70分:中野伸哉)、松本大輔、田代雅也、内田裕斗、MF福井太智(46分:湯澤洋介、70分:樋口雄太)、梁勇基(70分:松岡大起)、島川俊郎、相良竜之介、FW豊田陽平、石井快征(77分:山下敬大)

「チーム力が問われた」

 立ち上がりからボールを握って試合を支配する鹿島は、10分に荒木遼太郎のクロスにエヴェラウドが頭で合わせ、幸先よく先制する。ただ、前半は終始、鳥栖陣内に攻め込みながらも、追加点を奪えず1点リードで終了した。

 迎えた後半、すぐさま鹿島にピンチが訪れる。鳥栖にPKを献上したが、この場面ではGK沖悠哉が豊田陽平のキックをストップし、同点ゴールを許さない。するとリードを死守した鹿島が64分に2点目を挙げる。左サイドの和泉竜司が狙いすましたシュートを決めて加点。さらに、71分には白崎凌兵のパスを受けた途中出場の染野唯月が右足で蹴り込み、ダメ押し点を挙げた。

「(鳥栖は)非常にアグレッシブな守備と運動量、強度を持ったタフな相手で、難しい試合でした。内容的にはそんなに多くのチャンスを作れませんでしたが、そのチャンスを決め切ることができたところは良かったと思います。特に(J1)開幕戦が黒星だったので、チーム力が問われました。選手たちが良い解答をピッチ内で表現してくれた。このルヴァンカップでの勝利を次はJリーグでの初勝利に変えなければいけないし、そのための準備をみんなで進めていけたらと思います」

 ザーゴ監督はそのように今季初勝利を振り返る。J1開幕戦の黒星を払拭するような、ルヴァンカップでの快勝スタートとなった。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE