3月1日、鹿島アントラーズの荒木遼太郎が練習後のオンライン取材に応じた。2月27日の開幕戦で今季初ゴールを挙げたが、チームは清水エスパルスに1-3で敗れた。3月3日には早くもルヴァンカップのサガン鳥栖戦が待ち受ける。荒木は次戦への思いを語った。

上写真=3月1日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう荒木遼太郎(写真◎KASHIMA ANTLERS)

13番の責任。「チームを勝たせる選手になりたい」

 背番号を「13」に変えて臨む今シーズン。J1開幕戦ではいきなりゴールを挙げ、この上ないスタートを切ったかに思われた。しかし、チームは荒木遼太郎の得点の直後から失点を重ねて逆転負け。昨季に続き、2021シーズンも黒星発進となった。

「1点を取った後の試合運びとしては、まず守備から入ること。そして、(相手に)隙があれば2点目、3点目を取れたらベストでした。ただ、そこでしっかり守備をできずに失点してしまった。あの試合では続けて失点してしまったので、そこはダメだったと思っています」

 清水との開幕戦から2日が経ち、荒木はそのように反省点を語る。ただ、ザーゴ監督が「終わったことは仕方ないので、次に切り替えていこう」と話したというように、3月3日には早くも次戦のルヴァンカップ鳥栖戦が控えている。「次の鳥栖戦が大事になってくる」(荒木)。開幕戦の敗北を払拭するためにも、今季の公式戦1勝目を目指して、鳥栖との一戦に向かっていく。

「松岡(大起)、本田風智といった同い年の選手もいるので負けたくない」と、荒木は鳥栖戦に闘志を燃やす。「ルヴァンカップでも結果を出したい」。狙うのは2試合連続ゴールと、今季初勝利だ。「連戦の中で、チームで一丸となって戦うしかない。自分とか、他の若手も下から突き上げていくように、ピッチに立って結果を出していく。そのような活躍ができれば、チームとしても良い方向に向かっていくと思っています」と、プロ2年目の荒木も若手の一人として自らを奮い立たせる。

「チームを勝たせる選手になりたいので、チームのために戦って、チームのために走って、得点したいです」

 その系譜を継いできた偉大な先輩たちのように、今季から13番を背負う荒木が鹿島を引っ張っていく。