上写真=快晴の下で行なわれた現場視察会。参加者の上にあるのが太陽光パネルで、その下で芝生が順調に育っている(写真◎GAINARE TOTTORI)
太陽光パネルの下で芝生を育てる
ソーラーシェアリングとは、農地に支柱を立てた上で間隔を空けて太陽光パネルを設置し、農作物の栽培と発電を同時に行なうこと。作物の生育に必要な日照を確保すると同時に、太陽光を使って発電もすることで、農地を最大限に有効活用し、農業従事者の収入源を多様化するとともに、地域のエネルギー自給に貢献する取り組みとして注目されている。
ガイナーレは地元の耕作放棄地・休耕地を活用して芝生を生産し、行政や民間企業と連携して校庭や地域の芝生化を推進しつつ、法人・個人向けの販売も行なう事業『しばふる』を2017年から展開している。さらに2025年5月には、Jリーグ気候アクションの一環として創設された『Jリーグ地域再生可能エネルギー推進助成制度』の助成金を活用し、鳥取県米子市に『しばふる太陽光発電所』を開設した。
同発電所は『しばふる』とソーラーシェアリングを組み合わせたもので、約2700平方メートルの農地に、小売電気事業者のローカルエナジー株式会社が太陽光パネルなど発電設備を設置。発電時に二酸化炭素を排出せず、Jリーグが推進している気候変動へのアクションとして有効な太陽光パネルで生み出された電気を、隣接する境港市の中学校など公共施設に供給しながら、パネルの下ではガイナーレが営農を担って芝生を生産・販売している。
10月10日に同発電所で行なわれた現場視察会には、Jリーグでサステナビリティ領域を担当する執行役員・辻井隆行氏や、ガイナーレのクラブアンバサダーを務める長谷川アーリアジャスール氏、ローカルエナジー株式会社など企業や団体、自治体の関係者、約20人が参加。支柱に高さがあるため芝刈り機も使用できる太陽光パネルの下での作業や、雑草の除去など営農の体験、各種農作物の栽培などを探るトークセッションを通じて、ソーラーシェアリングの持つ可能性への理解を深めていた。