ガイナーレ鳥取FW小西陽向が、J1クラブ相手の2得点で強烈なインパクトを残した。10月14日のヤマザキビスケット・ルヴァンカップのファーストラウンド3回戦・セレッソ大阪で前半と後半に二度の同点ゴール。チームは後半終了間際の失点で惜敗となったものの、前線からのプレッシングでも持ち味を発揮し、今後のリーグ戦につながるパフォーマンスを披露した。

上写真=31分、小西がGKとの1対1のチャンスを決めて1-1の同点とする。後半にも2-2とする同点ゴールを決め、スタジアムを大いに沸かせた(写真◎石倉利英)

「これをJ3リーグの戦いに生かしていきたい」

 鳥取は11分に先制されたが、その後のピンチをしのぐと31分に追いついた。DFヴァンイヤーデン・ショーンがインターセプトから前線にパスを送ると「あの形は狙っていた」という小西が抜け出してGKと1対1に。巧みなコース取りのドリブルでDF2人の追走も振り切り、右足でゴール左に決めた。

 37分に2失点目を喫し、1-2で迎えた47分には二度目の同点ゴール。MF藤田一途のCKに合わせてファーサイドからニアサイドまで走り、「前日からあの場所に入ることを狙っていたので、本当に良いボールが来て、うまく合わせることができた」と振り返るヘディングシュートでネットを揺らした。

 AC長野パルセイロU-18から2020年にトップチームに昇格。25年限りで契約満了となり、今年はJFLのFCマルヤス岡崎でプレーしていたが、6月29日に鳥取への加入が発表された。2026/27シーズンの明治安田J3リーグでは、直近の第10節まで6試合に出場して無得点。それでもカップ戦でチャンスをつかみ、加入後初得点を含む2得点と結果を出した。

 前線からのプレッシングでも持ち味を発揮した。林健太郎監督が「守備の連続性やスイッチを入れるタイミングがすごくうまい」と評し、本人も「最後までアグレッシブにプレッシャーをかけ続けられるのは自分の特徴」と語る武器を披露。林監督は「FWで出ている以上は、やっぱり数字、得点について常に伝えていて、本人も自覚していた。今日ようやく結果を出せて、すごく良かった」と語った。

 鳥取は2-2とした後に優勢に進めた時間帯もあったが、89分に失点して2-3で敗戦。今季のルヴァンカップと天皇杯で計3回、上位カテゴリーのクラブを下すジャイアントキリングを達成するも、10月7日の天皇杯に続いてルヴァンカップでも敗退し、快進撃はストップした。

「一番に言えるのは、自分たちなら、もっとできるという自信がついたこと」とカップ戦での戦いを総括した小西は、「これをJ3リーグの戦いに生かしていきたい」ときっぱり。10月17日にホームでの第11節でザスパ群馬と対戦するリーグ戦でも、12位からの浮上につながる活躍を期していた。

取材・写真◎石倉利英