上写真=2001年3月10日のファーストステージ開幕戦、東京Vの先発メンバー。後列左から菊池新吉、米山篤志、中澤佑二、小倉隆史、林健太郎、山田卓也。前列左から北澤豪、三浦淳宏、西田吉洋、永井秀樹、廣長優志(写真◎J.LEAGUE)
プロ入りから11シーズンプレー
鳥取は8月19日にホームのAxisバードスタジアムで行なわれた天皇杯1回戦で、同じJ3のロアッソ熊本を2-2からのPK戦で下すと、同26日の2回戦ではJ1の名古屋グランパスと敵地の豊田スタジアムで対戦し、3-1で勝利。3回戦でJ1の東京Vと、敵地の味の素スタジアムで対戦する。
林監督にとって東京Vは、長く現役時代を過ごした思い出のクラブだ。1995年に駒澤大からV川崎(当時)に加入し、98年途中から同年シーズン終了までのヴィッセル神戸への期限付き移籍を挟み、2005年まで在籍して主力として活躍した。
ホームタウンを東京都に移転して名称が東京Vとなった2001年には、味の素スタジアムのこけら落としでもプレーしている(当時の名称は東京スタジアム)。3月10日のファーストステージ開幕戦、FC東京とのダービーマッチに先発出場。東京Vは25分、林監督が「めちゃくちゃすごいシュート」と振り返るMF三浦淳宏の直接FKで先制した。
だが87分、FC東京はFWアマラオがエリア内でGK菊池新吉に倒されてPKを獲得し、菊池は退場処分に。89分にFW呂比須ワグナーが、代わって入ったGK本並健治を相手にPKを決め、土壇場で同点とした。当時の規定で延長に突入し、後半の111分に呂比須がVゴールを決め、2-1でFC東京が勝利している。ちなみに東京Vの本並以外の控えメンバーは、MF前園真聖、MF石塚啓次、FW武田修宏、FW飯尾一慶で、松木安太郎監督が指揮を執っていた。
東京Vが初めてJ2に降格した2006年にヴァンフォーレ甲府に移籍して以降、味の素スタジアムで東京Vと対戦するのは今回が初めてで「感慨深い」という。プロ入りから11シーズンを過ごして「お世話になったクラブなので、感謝している」だけでなく、「J2に落としてしまった責任も背負って、その後のサッカー人生を歩んできたので、いろいろな思いがある」とも語った。
東京Vは2008年にJ1に復帰するも、同年限りで再び降格。その後はJ2での戦いが長く続いたが、24年に復帰を果たしたことは「すごいこと。尊敬に値します」と林監督。そのクラブと指導者として相まみえることになった。
今季の鳥取はヤマザキビスケット・ルヴァンカップでも、ファーストラウンド1回戦でJ2のRB大宮アルディージャに3-1、2回戦ではJ1のV・ファーレン長崎に2-0で勝利している。J1復帰に導いた城福浩監督を10月5日に解任し、森下仁志ヘッドコーチが暫定的に指揮を執る新体制の東京Vを相手に、今季4回目のジャイアントキリングを狙う。
取材・文◎石倉利英