ガイナーレ鳥取DF永野修都がホームでの最終節への決意を語った。FC東京からの育成型期限付き移籍でプレーしたプロ1年目のラストマッチは、11月29日の明治安田J3リーグ・奈良クラブ戦。いろいろな経験を積んだ1年の締めくくりに、自身の成長を証明して勝利に貢献すべく意気込んでいる。

上写真=プロ1年目はJ3でプレーした永野。ホームでの最終節へ意気込む(写真◎石倉利英)

「いろいろな経験をさせてもらって楽しかった」

 東京都練馬区出身で小学生時代からFC東京のアカデミーで育った永野は、昨年7月にU-18からトップチームへの昇格が内定。今年1月に育成型期限付き移籍で鳥取に加入し、プロ1年目はJ3でプレーすることになった。

 生まれ故郷を離れての挑戦を「初めてのプロで、いきなり全く知らない鳥取に来て、不安な気持ちがすごくあった」という。それでも「クラブの方やファン・サポーターの皆さんに温かく迎えてもらい、よくしてもらった。サッカーでもいろいろな経験をさせてもらって楽しかった」と振り返った。

 副キャプテンの一人として開幕から3バックの中央で先発出場を続け、警告累積による出場停止後は控えやメンバー外になった時期も。その後はボランチの一角でプレーすることが増え、7月末と11月にはU-22日本代表の海外遠征メンバーに選出されるなど、多くの経験を積んだ1年となった。

 力強いボール奪取や巧みな配球、ゴール前への飛び出しなど能力の一端を見せた一方で、大きなミスが失点に直結したこともある。良い時期も悪い時期もありながら「プロとアマチュアではブレー強度が全く違う。最初は強度が足りないと感じていましたが、練習や試合を重ねるにつれて、自分自身でも良くなっていると感じた。試合を経験しながら成長できたのはよかった」と語った。

 ホームで行なわれる11月29日の最終節。「昇格も降格もない状況ですが、最後に鳥取のホームでプレーできるのは本当にうれしい。たくさんのファン・サポーターの方々や、一緒にやってきた仲間たちと、この1年間の集大成として、ベストの試合を見せられるように頑張りたい」と静かに闘志を燃やしていた。

取材・写真◎石倉利英