ガイナーレ鳥取MF伊川拓が久しぶりの先発出場を経て、残りの試合でもチームに貢献する意気込みを語った。佳境に入った明治安田J3リーグで第35節から2試合続けてスタメンに名を連ね、チームは3連勝。練習で積み重ねてきたプレーを体現して結果につなげ、今後も変わらぬ姿勢で貢献するつもりだ。
上写真=2試合連続で先発出場した伊川。チームは3連勝と調子を上げている(写真◎石倉利英)
「練習でやっていることを意識した」
JFLのブリオベッカ浦安から加入して2年目の伊川は、3月の第3節と第4節で先発出場したものの、以降は控えからの途中出場やメンバー外が続いていた。しかし11月9日の第35節で8カ月ぶりに先発してフル出場。続く前節も先発し、2試合続けて右サイドでプレーした。
久しぶりの先発出場で「早くFWにパスを送るとか、バックパスではなく縦パスを狙うとか、練習でやっていることを表現するのを意識してプレーしました。それがうまく得点にもつながって、良い方向に出ていたと思う」と振り返る。北九州戦の3点目は右サイドでパスを受け、すぐに中央を走るFW富樫佑太に送ったところから生まれており、チームが目指す形を実践して勝利に貢献した。
自分以外の選手も含めたチーム内の意思統一が「練習でできているので、その成果が出て試合でも表現できていると思う」と手応えを口に。鳥取は第35節終了時点でJ2昇格プレーオフに進める6位以内の可能性がなくなったが、シーズン終盤に入って3連勝と調子を上げている。
アウェーで栃木SCと対戦する次節を含めて、今季は残り2試合。もちろん消化試合にするつもりはなく「自分の成長のために、チームの成長のために、あと2試合戦っていきたい」と力強く語った。
取材・写真◎石倉利英