上写真=北九州は89分、右からのセンタリングをFW永井龍(中央)がヘッドで合わせたが、左ポストに当たって決まらず。前後半で3回ポストに嫌われた(写真◎石倉利英)
■2025年11月16日 J3リーグ第36節(@Axis:観衆2,457人)
鳥取 3-2 北九州
得点:(鳥)富樫佑太3
(北)高昇辰2
「何とか防ごうと最後まで対応した結果」
立ち上がりの9分、北九州はDF山脇の右からのパスをFW永井が左足で狙ったが、GKの正面を突いて決まらず。13分にはMF井澤のパスに反応した永井がシュート、鳥取GK高麗がセーブしたこぼれ球をMF髙橋が広い、カバーに来た鳥取DF温井をかわして左足で狙ったものの、枠内に飛ばせなかった。
ピンチをしのいだ鳥取は29分、敵陣右サイドでMF清水が相手からボールを奪うと、右サイドに走り込んでMF東條のパスから折り返し、FW富樫がファーサイドから蹴り込んで先制。34分には相手守備陣の連係の乱れを突いてFW半田がボールを奪ってカウンター、こぼれ球が左に流れたところをMF河村がエリア内につなぎ、富樫が左足で蹴り込んでリードを広げた。
さらに鳥取は36分にも、エリア外正面でこぼれ球を拾った富樫が右足シュートを決め、前半だけでハットトリックを達成。先制点から7分間で一気にたたみかけ、3-0とリードした。
北九州は44分にMF岡野の右足シュートがポストに当たるなど、前半は無得点に終わり、ハーフタイムに2人を交代で送り込んで後半から反撃に転じる。64分、そのうちの一人であるFW高昇辰が岡野の左からのFKをヘッドで合わせ、1点を返すと、70分には山脇の右からのセンタリングを再び高がヘッドで決め、1点差まで追い上げた。
73分に北九州MF高柳のパスを左足でクリアしようとした鳥取DFヴァンイヤーデン・ショーンの腕にボールが当たり、PKをアピールする場面もある中で、その後も押し気味に進めた北九州だったが、85分に左からのクロスをMF牛ノ濱がヘッドで合わせたシュートは、左ポストに当たってゴールキックに。89分には右からのクロスを永井がヘッドで合わせたが、またしても左ポストに当たって決まらなかった。
鳥取は後半シュートゼロと苦戦を強いられたが、運も味方して1点差で逃げ切り。林健太郎監督は「何回も決定機を作られましたが、最後まで体を張って、ギリギリのところで対応しようとしていた。ポストに当たったシュートも、何とか防ごうと最後まで対応した結果だと思う。2失点に抑えて逃げ切って、選手たちがよく頑張ってくれた」と称えた。
取材・写真◎石倉利英
▼出場メンバー
・鳥取:GK高麗稜太、DF伊川拓(55分:丸山壮大)、金浦真樹、ヴァンイヤーデン・ショーン、温井駿斗、MF東條敦輝、清水祐輔(66分:三木直土)、曽我大地、河村匠、FW富樫佑太(87分:棚田遼)、半田航也(88分:西田結平)
・北九州:GK田中悠也、DF山脇樺織、東廉太、辻岡佑真、星広太(HT:木實快斗)、MF高柳郁弥、井澤春輝(80分:高吉正真)、岡野凜平(80分:牛之濵拓)、髙橋大悟(66分:渡邉颯太)、樺山諒乃介(HT:高昇辰)、FW永井龍